労働力移動

2017年ILO労働力移動グローバル・メディアコンクールを開催:応募期間は2017年7月31日~10月27日

2017年07月31日

 ILOは昨年に続き、国際労働組合総連合(ITUC)、国際使用者連盟(IOE)、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)、国際ジャーナリスト連盟(IFJ)など複数の組織と共に、労働力移動を扱った模範的な報道の特定を目指して職業ジャーナリストを対象とした世界規模のコンクールを開催します。労働力移動に関する質の高い報道の奨励を目的として企画されたこのコンクールは、今年は国連が展開しているTOGETHERキャンペーンの一環として実施されます。日本を含む国連加盟国全193カ国が実施を公約したこのキャンペーンの目的は、難民及び移民に対する外国人排斥問題の高まりに対処し、非差別を促進する地球規模の活動を奨励することであり、国連総会で安全かつ秩序だった正規の移住及び難民に関するグローバル・コンパクトの採択が見込まれる2018年末まで続けられます。今年のコンクールはまた、欧州連合(EU)の任意資金協力を受けて実施されている「労働力移動の募集・斡旋枠組み改善グローバル行動(REFRAME)プロジェクト」及びスイス開発協力庁の任意資金協力による「公正人材斡旋・募集統合計画(FAIR)」の支援も受けています。

 コンクールは2017年7月31日~10月27日を応募期間とし、文書記事(電子版も含む)部門とメディア制作部門(フォトジャーナリズム、オーディオ、映像作品)の2部門に分けて、(i)労働力移動の諸側面(送出国や受入国の社会開発・経済発展に対する移民労働者の貢献、労働者としての権利の保護、技能認定、労働市場への統合、社会的保護、非正規状態にある移民労働者、賃金や労働時間、労働安全衛生などの労働条件、非公式(インフォーマル)経済で働く移民労働者、労働組合権、強制労働や児童労働、人身取引状態にある移民労働者等)または(ii)ILOの「公正な人材斡旋・募集に関する一般原則及び実務指針」に導かれた移民労働者の公正な人材斡旋・募集の二つのテーマのいずれかに関する作品を募集します。難民、避難民についても、自国外で働いている場合には、移民労働者と見なします。

 搾取や人権侵害などの冷徹な現実という労働力移動のマイナス面に目をつぶることなく、公正な人材斡旋・募集のような重要な側面、移民労働者が送出国、通過国、受入国に与えるプラスの貢献、そして公正な人材斡旋・募集のような重要な側面に光を当てているような作品が求められています。労働力移動の様々な側面、そして可能な限り多様な関係者の見解を反映したような作品の応募が特に歓迎されます。文書記事は8,000ワード以内、映像・マルチメディア作品は10分以内のもので、2016年1月1日~2017年10月27日の期間に発表されていることが条件です。

 関心のある方は2017年10月27日中央ヨーロッパ標準時午後11時59分(日本時間翌28日午前6時59分)迄にオンラインフォームに記入して応募して下さい。募集言語は英仏西語のいずれかですが、これ以外の言語についても募集言語への翻訳を付して応募することができます。各部門1点ずつ最大計2点応募できます。

 応募作品はジャーナリズムに関する基本的な倫理に沿っている必要があります。創造性、正確性、保護の三つの基準を元に審査が行われます。

 創造性の面では、以下のような点が検討されます。

  • 就労目的移住に係わる諸問題、労働市場における移民や難民の状況、移民労働者の公正な人材斡旋・募集に係わる諸問題のより良い理解に寄与していること
  • 政府、使用者、労働組合、移民労働者など、様々な利害関係者の見解を反映したバランスの取れた意見を示していること
  • 可能であれば、例えば、新たな法の成立の前と後や政策策定の前と後、二国間協定締結の前と後の比較などを通じて、労働者の保護や労働市場への統合における課題を克服する創造的な解決策を紹介していること
  • 固定観念や外国人排斥、労働市場における差別に取り組む助けになっていること
  • 労働力移動の諸側面のテーマに関しては、とりわけ、1)送出国及び受入国の社会開発・経済発展に対する移民の貢献を示していること、2)可能な限り、公正な労働力移動の統治のプラスの結果を示しつつ、成功物語や好事例に光を当てていること、3)社会的保護の欠如や非正規移民労働者の現状、賃金、労働時間、労働安全衛生などの労働条件、インフォーマル経済で働く移民労働者、労働組合権の欠如、強制労働や児童労働、人身取引状態に陥っている移民労働者、差別や人種主義、外国人排斥の被害を受けている移民労働者など、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の観点から労働力移動の課題を示していること
  • 移民労働者の公正な人材斡旋・募集のテーマに関しては、とりわけ、1)ILOの公正人材斡旋・募集イニシアチブに沿って公正な人材斡旋・募集に関連した国際労働基準に言及していること、2)公正な人材斡旋・募集が移民労働者の労働・生活条件に与える影響を考察していること

 正確性の面では、以下のような点が検討されます。

  • 情報源から直接集めた材料が用いられていること
  • 募集言語以外の部分については忠実な訳が含まれていること

 保護の面では、以下のような点が検討されます。

  • 氏名や場所、写真など、脆弱な立場の人々や情報源などを害する恐れのある不要な情報を取り除くことによって、問題を生じる可能性がある内容に対する保護が講じられていること
  • 権利を基盤とした言葉遣いが用いられていること
  • 「不法移民」の語は移民とその家族にレッテルを貼ると見なされるため、そのような用語を用いている作品は受付対象とならないこと

 以上の判断基準を用いて選び出された各部門上位10点の作品を5人の審査員が評価し、部門別テーマ毎に最優秀作品が計4点決定されます。結果は12月18日の国際移民デーに公式に発表されます。優勝者には1,000ドルの賞金が授与され、その作品はILOのウェブサイトを通じて優れたジャーナリズムの一例として広く周知されます。

 ふるってご応募下さい。

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 以上は労働力移動部によるジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。

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