雇用と技能のミスマッチ減らせ タイで研修

2024年04月10日

ILOとタイ労働省が2月から試験的に実施していた研修の修了式が3月29日、タイのサムットプラカーンにある自動車人材開発アカデミー(AHRDA)であり、修了生らおよそ100人が出席しました。

この研修はILOが日本政府からの拠出を受け、2023年から実施している2つのプロジェクト(「タイにおける強じんで包括的かつ持続可能なアジアのサプライチェーン(RISSC)」、「移行のための技能開発と責任ある企業行動プロジェクト」)の一環で、タイの自動車産業におけるディーセント・ワークを促進し、より包摂的なサプライチェーンをつくることを目的としています。

タイでは労働市場における技能と雇用のミスマッチを減らすための技能開発が精力的に行われており、デジタル技術の急速な発展で変化する労働市場や気候変動問題に取り組むため、より環境に優しく、回復力を携えた経済社会を目指した「公正な移行」の重要性が注目されています。

この試験的研修では、自動車産業における技能開発の中でも特に重要な、プログラマブル・ロジック・コントローラー(PLC、プログラミングによって機械をコントロールする装置)と監視制御・データ収集(SCADA、ネットワークを用いて情報を1カ所に集約し監視・制御を行うシステム)を習得するコースを実施。受講生の大半がタイにある日本企業の取引先などで働いており、20代から60代までの幅広い層が受講しました。

修了式であいさつしたILO駐日代表の高崎真一は、「企業の利益追求と人権尊重という2つをバランスよく取り組むことは決して簡単ではないが、責任ある企業行動への理解と実践に向けて今後も一層取り組んでもらいたい」と激励しました。

修了式が行われた自動車人材開発アカデミーで記念撮影に納まる関係者ら=2024年3月29日、タイ・サムットプラカーン
修了式が行われた自動車人材開発アカデミーで記念撮影に納まる関係者ら=2024年3月29日、タイ・サムットプラカーン



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