保健医療部門の雇用と経済成長に関するハイレベル閣僚会合

保健医療労働力に対する投資を世界的に増す5カ年計画をILO歓迎

2016年12月15日

保健医療部門の雇用と経済成長に関するハイレベル閣僚会合

 包摂的な経済成長を前進させる手段の一つとして、保健医療部門及びソーシャルセクターにおける仕事の創出を刺激する活動を提案することを任務として、2016年3月に潘基文国連事務総長によって設置された「保健医療部門の雇用と経済成長に関するハイレベル委員会」は、2016年9月20日に最終報告を発表して、持続可能な開発目標に向けて前進するために必要な保健医療労働力への投資に関する10項目の提案を行いましたが、この提案を実行する5カ年計画の策定を目的としたハイレベル閣僚会合が2016年12月14~15日にジュネーブで開かれました。委員会の共同副議長を務めるILO、世界保健機関(WHO)、経済協力開発機構(OECD)が共催した「保健医療部門の雇用と経済成長に関するハイレベル閣僚会合」には、12人の大臣、複数の大使、保健医療の専門家、保健医療部門の労使代表その他の利害関係者150人以上が出席し、主催者側が準備した行動計画案をたたき台に、保健医療労働力に対する投資が持続可能な開発目標の達成を助ける方法に関し、活発に意見を交換しました。

保健医療部門の雇用と経済成長に関するハイレベル閣僚会合で挨拶するジルベール・ウングボILO副事務局長

 開会の辞を述べたジルベール・ウングボILO副事務局長は、保健医療部門の雇用に対する投資は、「経費ではなく、包摂的な成長とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を駆動するもの」と説き、最近のエボラをはじめとする世界的な大流行病に対する対応が、「保健医療労働者は地球上で最も勇敢な人々に数えられることを示すと同時に、この労働力に対する投資が緊急に必要なことを思い起こさせた」と強調しました。そして、「保健医療部門の雇用に対する投資は正しいことを明確に示した」ILOの新刊書『Health workforce: A global supply chain approach(グローバル・サプライチェーンの手法による保健労働力・英語)』の研究結果を紹介した上で、「正しい政策と多国間機関より提供される技術支援を組み合わせることによって、各国は必要な投資を刺激することができ、これは翻って包摂的な経済成長を育み、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(万民に対する保健医療の適用)を達成させることになろう」との見解を述べました。

 会議では、若者を中心に、保健医療部門に数百万人分の新規雇用を創出する方法を定め、より良い労働条件、労働安全衛生の改善、労働者の権利の認識、訓練と生涯学習に対する投資が、いかに必要な労働力を引き寄せ、働き続けてもらうカギを握るかを強調する委員会の10の勧告を行動に移す方法を巡って議論が行われました。まとめられた行動計画は共催3機関の部門横断的な合同活動計画を表し、加盟国によるハイレベル委員会の勧告実施を支援する方法を示しています。この5カ年行動計画について、ウングボ副事務局長は、「持続可能な開発目標の達成に向けた各国の取り組みを支援するために必要な種類の、特定の論点を基礎とした連合という、3機関の結集を示す好例」と評価しつつも、「万民が希求する、平和、健康と福祉、男女平等、ディーセント・ワーク、包摂的成長を実現したいと思うならば、加盟国政労使のみならず、国際社会の他の機関の全面的な支持も必要」として、さらなる協力を求めました。

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 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。

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