ILO 労働力移動に関する多国間枠組み

国境を越える労 働力移動に対する規制が強まるにつれ、非正規移民、人身取引、人の密輸が 増加し、人権と労働の権利の保護に対する重大な問題を投げかけている。 労働力移動が広がり、複雑化する中で、国際社会は、過去20~30年の間に 編み出された国際的文書に加え、新たな管理ツールを必要としている。国際 労働機関(ILO)は、政労使の三者構成、労働問題における使命、労働基準 設定の権限、仕事の世界における社会正義の促進に携わる長年の経験により、 政府、社会的パートナー、その他の利害関係者のために、労働力移動政策と 実務に関する原則及びガイドラインを作成する義務と果たすべき独自の役割 をもっている。