会議開催のお知らせ:障害者の社会的保護

障害者と社会的保護に関するグローバル・バーチャル会議を開催(2022年3月16~17日)

記者発表 | 2022/03/14
会議への参加を呼びかけるマーサ・ニュートンILO政策担当事務局次長(英語・2分8秒)

 障害者を社会的保護制度に組み込む方法に関する国際会議が2022年3月16~17日にバーチャル方式で開催されます。

 雇用、教育、保健医療、支援サービスの利用を阻む障害の存在は、障害者の支出を増大させ、貧困に陥るリスクを高めています。「障害者の権利に関する条約」や持続可能な開発目標(SDGs)、開発資金に関するアディスアベバ行動目標、さらに地域レベルでは、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)による障害者の権利実現に向けた仁川戦略の実施などのイニシアチブや国連西アジア経済社会委員会(ESCWA)の報告書などに反映されているように、障害者の社会・経済への包摂を支えるには社会的保護が決定的に重要ですが、ほとんどの国で大多数の障害者は実効的な社会的保護の利益を受けられないでいます。

 障害者の権利に関する国連パートナーシップ(UNPRPD)の資金拠出を受けて国際障害連盟(IDA)の緊密な協力の下、ILOと国連児童基金(UNICEF)が2019年から実施してきた「障害者の権利促進のための包摂的社会的保護に向けて」と題するプロジェクトの終了を記念して、世界銀行やUNPRPD、アジア開発銀行(ADB)、ESCAP、国際開発協会(IDA)、英国外務・英連邦・開発省(FCDO)、ドイツ国際協力公社(GIZ)、オーストラリア外務貿易省(DFAT)、国連SDG共同基金、欧州連合(EU)の社会的保護・財政管理計画などの幅広いパートナー連合と共に開催する「障害-社会的保護-包摂:変化のための対話会議」では、国別事例や所得保障を確保するために異なる給付とサービスを組み合わせる方法、障害に関連した追加コストの補償、障害者による保健医療その他必要なサービス利用の機会など、幅広い事項が取り上げられます。生涯を通じた障害者のニーズの変化、障害に関するデータ、障害の決定・評価の仕組み、障害者向け社会的保護の財源などのテーマ別討議も行われます。

 2022年3月16~17日日本時間22~25時に開かれる会議にはインターネット経由で登録することによってどなたでも参加できます。会議言語は英語ですが、アラビア語、フランス語、ロシア語、スペイン語、国際手話による通訳に加え、字幕サービスも提供されます。会議のウェブサイトには後日、録画動画が掲載されます。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。