ガンビアの若者のリーダーになりたい

ニュース記事 | 2022/03/08
セイナブ・ジャメ CODEM(生活道路 の整備 ・維持管理会社)代表取締役

母は私を大学に行かせる余裕がありませんでしたが、私には大きな夢がありました。そして、ガンビアで最初に建設会社を経営する女性の一人になりました。

学校では英語と数学の成績がよく、大学にも行きたいと考えていました。しかし、私の家は母子家庭でした。母は小さな店を営んでおり、私と妹を育てるため、朝3時に起きてフィッシュケーキを焼き、ひとつ1ダラシで売って生計を立てていました。だから毎日の生活はぎりぎりでした。

でも、今、私は22歳で、125人の若者たちと一緒に道路を作っています。

ガンビアでは、特に私と同年代の若者には失業者が多く、仕事が少ないため、多くの人が仕事を求めて、国外に行きます。

学校卒業後、私はILOの雇用集約型投資プログラム(EIIP)の研修に参加しました。そこで学んだのは「土嚢(どのう)」と呼ばれる技術です。砂利を入れた土嚢袋(コニーバッグ)を用意します。それを圧縮して、コミュニティ周辺の、通行しづらい道路を修復し、人々が行きたいところに行けるようにするために使います。

ILOの研修で道路の補修方法を学び、それで自分たちの会社を作ろうと思いました。© CODEM

私は、1カ月間の研修を受けた地域の125人の若者の1人でした。学んだことには満足していますが、それを使わなければ何の意味もありません。そこで、研修が終わったら、みんなで集まって、それぞれ100ダラシのお金を出し合い、自分たちの会社を作ることにしました。

私たちのほとんどは、貧しい家庭の出身者です。家族を助けるために、自分たちで仕事を創りたいと思いました。会社名は「CODEM:Community Road Development and Maintenance(生活道路 の整備 ・維持管理会社)」となりました。

私はリーダーに選ばれて、代表取締役を務めています。社員の中には私より年上の人もいるので、会社を率いるのは簡単ではありません。

しかし、この会社を強くし、世界中の人々に知ってもらうために、私は何でもする覚悟です。

『リーダーとして選ばれたからには、会社を強くするために何でもする覚悟です。』
 
セイナブ・ジャメ CODEM代表取締役


私たち経営チームは、毎日、政府、民間企業、さらにはFacebookを通してあらゆるところに契約や資金を求めて出かけています。

最初の契約は、ILOの研修を受けたバダラ公園でした。土嚢の技術を応用して道路を修復したのです。今では、すでに3件目の契約を結んでいます。

現在、3件の契約を獲得することができましたが、さらなるビジネスチャンスを求め続けています。© Omar Kanteh

時々、私が鋤で砂を集めて一輪車に載せているのを見ている人がいます。「女性には無理だ」 と言いたげな表情です。しかし、これは私にもできることなのです。私も一人の女性として、この国の発展の一翼を担いたいのです。

私たちの仲間には、障がいのある人たちがいます。帰還移民もいます。社員の半分は女性です。私たちの会社は、若い人たちに仕事を提供するためにあるのです。私たちは、求職者ではなく、仕事を提供する側にいるのです。

私が日本に行くことになるとは夢にも思っていませんでした。 © Omar Kanteh

2019年に横浜で開催された第7 回アフリカ開発会議( TICAD7) に出席するために日本を訪れたことは、私の人生において大変意義のある出来事でした。

行く先々で人々に伝えた私の人生の最も重要なストーリー、それは、私が日本政府の資金提供によるプロジェクトでILOの訓練を受け、その後、日本に行って、その訓練がガンビアの若者にとっていかに有益であったかを説明する発表の機会が得られたことです。

『私は、この会社が地域や国の若者たちの助けとなり、ガンビアに彼らの居場所があることを知ってもらいたいと思っています。彼らは自分たちの生活のために国外に出る必要はないのです。』
 
セイナブ・ジャメ CODEM 創設者・代表取締役

また、ガンビアでより多くの女性が立ち上がり、女性、あるいは障がいのある人たちに働きかけてほしいと願っています。私たちはすでにこれを達成しています。

私にはまだたくさんの夢があります。バカウの小さなコミュニティのみんなが私を見て、「彼女は私の娘よ」と言ってくれるよう仕事をしています。

まとめ
  •  ILOの雇用集約型投資プログラム(EIIP)は、現地の労働力や資源を活用し、インフラ整備と雇用創出を結びつけるものです。
  • ガンビアにおける持続的な平和構築のための若者の雇用機会促進プロジェクト」は、日本政府の資金援助を受けて2018年4月にスタートしました。
  • 250名のEIIP研修生によって、2つの企業が誕生しました。バンジュールではCODEM、グンジュールでは、グンジュール道路整備協会(Gunjur Road Rehabilitation Association:GURRA)です。
© Lalima Production 2022


オリジナル記事はこちら - ILO本部ウェブサイト:“I want to be a leader for Gambian youth”(2022年3月4日)

参照