お知らせ

人間を中心に据えたコロナ禍からの回復に向けた具体的な行動を提起するグローバル・フォーラムを開催(2022年2月22~24日)

記者発表 | 2022/02/18
フォーラムの広報動画(英語・42秒)

 2021年6月に第109回ILO総会で採択された「新型コロナウイルス危機からの人間を中心に据えた包摂的かつ持続可能で強靱な回復に向けた行動に対するグローバルな呼びかけ」は、各国内と多国間の二つのレベルにおける行動を提唱しています。後者の呼びかけに応えるものとして、来る2022年2月22~24日に「人間を中心に据えた回復に向けたグローバル・フォーラム」が、バーチャル形式で開催されます。

 アントニオ・グテーレス国連事務総長を始め、世界中から国家元首・政府首脳、国際機関及び多国間開発銀行のトップ、労使指導者が参加するこのフォーラムは、新型コロナウイルス危機が経済・社会に与えている影響に対する国際的な対応のレベルと整合性を高めることを目的としています。コロナ禍が人々に及ぼしている破壊的な影響、国内及び国家間における不平等の拡大に対する国際社会による対応を高める制度的な取り決めを強化する方法や新型コロナウイルスの世界的大流行からの人間を中心に据えた回復を確保するための具体的な行動に関する話し合いが行われます。

 仕事の世界に関する国連専門機関として、ILOが主催するこのハイレベル・フォーラムは、国連事務総長の言葉を借りると、「全員で共通の目標に向けて協働することを確保するために分裂を克服し、現在存在する諸機構の能力の結集を図る」より効果的な形態の多国間主義を前進させる機会を提供することが望まれます。主要な論点の一つとして、2021年9月に事務総長が国連総会で発表した「公正な移行に向けた仕事と社会的保護の世界的加速装置」に関する議論も行われる予定です。

 3日間にわたるフォーラムの中では、包摂的な経済成長と働きがいのある人間らしい仕事の拡充全ての人に機会が開かれた普遍的社会的保護労働者保護と企業に対する下支え炭素中立的な世界経済に向けた公正な移行を通じて、全ての国で人間を中心に据えた完全に包摂的な危機回復が達成されるよう支えるために必要な活動と投資について検討が行われます。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。