BRICS労働・雇用大臣会合

人間を中心に据えた新型コロナウイルスからの回復に対するBRICS労働・雇用大臣会合の支持をILOは歓迎

記者発表 | 2021/07/15
2021年7月15日にバーチャル形式で開かれた第7回BRICS労働・雇用大臣会合

 2021年7月15日にインドが主催してバーチャル形式で開かれたBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)諸国の第7回労働・雇用大臣会合に出席したガイ・ライダーILO事務局長は、今年6月に開かれたILO総会で採択された、人間を中心に据えた新型コロナウイルス危機からの回復に向けた行動に対する世界的な呼びかけへの支持が表明されたことを歓迎しました。

 ライダー事務局長はコロナ禍が非公式(インフォーマル)経済で働く人々や女性に特に深刻な影響を与え、従来から存在していた脆弱性や不平等を露わにし、深めたことに注意を喚起した上で、大臣会合で採択された宣言を「危機の損害修復に向けた公約の具体的な表明」と評価しました。総会で全会一致で採択されたILOの行動の呼びかけは、回復が就労に係わる基本的な原則と権利を基盤とし、包摂的かつ持続可能で強靱なものとなるよう確保する包括的な取り組みを概説していますが、この取り組みは必要不可欠なものであり、危機の過程で深まった不平等に取り組まない限り、その経済的・社会的結果が、「長く残る傷跡となる真の危険」があると指摘しました。

 大臣会合の宣言は、コロナ禍が失業、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の欠如、不平等にもたらす負の影響に対する大きな懸念を示し、より力強い国民経済、包摂的な労働市場、社会的保護制度を伴って回復する強い決意を明言しています。そして、BRICS諸国間の社会保障協定の促進、労働市場の公式(フォーマル)化、女性の労働市場参加、ギグ労働者及びプラットフォーム労働者の役割の四つをコロナ禍に対する労働・雇用政策上の対応のカギを握る柱に位置づけて光を当てています。

 ライダー事務局長は社会保障協力を深め、諸国間で相互協定を促進することへ向けたBRICS諸国の大臣の公約を歓迎し、「これは仕事を見つけに他の国に移動する数百万の労働者に真の違いをもたらし得る」と述べました。さらに、労働市場における女性の状況改善、インフォーマル経済の労働者をフォーマル経済に移行する歩みの加速化に向けた誓いがなされたことについても評価し、「こういった問題に効果的に取り組むには、具体的な政策と行動が必要であり、経済回復の構築だけでは不十分」と指摘しています。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。