国連総会

国連気候行動サミット及び国連総会で人間らしく働きがいのある仕事や公正な移行の重要性に光を当てるILO事務局長

記者発表 | 2019/09/20
国連気候行動サミットに向けて制作した広報動画で、ILOは気候危機への取り組みに伴う社会と経済の変化が環境と経済と人々にとって良いものとなるよう確保する「公正な移行」の重要性を説き、仕事をより環境に優しいものとし、全ての人にとってより良いより持続可能な未来を形成するような行動を共に起こそうではありませんか、と呼びかけています(英語・1分24秒)

 ニューヨークの国連本部では現在、国連総会が開かれていますが、ガイ・ライダーILO事務局長は来週、2019年9月23日に開かれる国連気候行動サミットその他のハイレベルイベント出席のために現地を訪れ、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の促進などを行います。

 国連気候行動サミットでは、各国、企業、市民団体などが気候変動対策に関する様々な具体的な公約を示すことになっています。世界のリーダーらと共にサミットに出席するライダー事務局長は主に、ペルーとスペインが主導する「人々を中心に据えた行動を今」というテーマに関する討議に出席し、移行が公正かつ公平であるよう確保し、健康と働きがいのある人間らしい仕事を守ることの決定的な重要性に光を当てる予定です。

 ライダー事務局長はまた、ILOがフォード財団と共催して23日に開かれる「仕事の未来を形作る解決策の動員に関するリーダーズ・イベント」や同日開かれる「若者のための仕事の未来:若者の就労のための戦略的パートナーシップ・イベント」にも出席します。リーダーズ・イベントでは、人々の能力への投資、仕事に関連した制度・機構の強化、将来的な仕事の世界への公正な移行の支援に向けた戦略、決定を具体的な行動に移す方法などが検討されます。

 ライダー事務局長は、9月25日に開かれる、ILOの暴力・ハラスメント条約(第190号)の批准を促進するハイレベルイベントに出席し、開会演説を行います。今年6月に開かれたILO創立100周年記念総会採択された第190号条約と付随する同名の勧告(第206号)は、仕事の世界における暴力と嫌がらせ(ハラスメント)を取り上げた初の国際基準です。条約の発効には2カ国の批准が必要です。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。