労働力移動

2019年ILO労働力移動グローバル・メディア・コンクール応募者募集中(応募締切:2019年10月31日):テーマは公正な人材斡旋・募集と労働力移動の未来の二つ

記者発表 | 2019/09/12
2019年ILO労働力移動グローバル・メディア・コンクール・ポスター。クリックするとお申し込みフォームにつながります

 ILOは第5回目となる労働力移動グローバル・メディア・コンクールを開催します。2019年のテーマは、「公正な人材斡旋・募集」と「労働力移動の未来」の二つです。このコンクールは従来、労働力移動を扱った模範的な報道を表彰することを目的として職業ジャーナリストやカメラマンなどを対象としてきましたが、今回初めて学生賞を設け、ジャーナリズムや報道などのマスコミ学関連の学部・学科・課程で学ぶ学生からの応募も受け付けます。

 移民は世界中で職場や地域社会において、偏見、不寛容、不名誉な烙印に直面しています。否定的な叙述は搾取や虐待につながり、社会の結束に挑む可能性があります。国際労働組合総連合(ITUC)や国際使用者連盟(IOE)、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)、国際ジャーナリスト連盟(IFJ)、ニュース・オピニオンサイトの「イークォル・タイムズ」、労働者の権利擁護機関「連帯センター」、アジア移民フォーラム(MFA)に加え、今年は欧州連合(EU)が資金拠出する「労働力移動の斡旋・募集枠組み改善グローバル行動(REFRAME)プロジェクト」、スイス開発協力庁(SDC)が資金拠出する「第2期公正人材斡旋・募集総合計画(FAIR Ⅱ)」の後援を受けて開催されるこのコンクールは、労働力移動問題に関する質の高い報道の推進を目指しています。倫理的でバランスの取れた報道は、固定観念や誤解に取り組み、移民労働者が送出国及び受入国で行っているプラスの貢献に光を当てる上で重要な役割を演じる可能性があります。

 コンクールは移民労働者の労働条件改善や労働力移動に関する誤った認識の変更などといった、最近採択された「安全かつ秩序だった正規の移住のためのグローバル・コンパクト」と「難民に関するグローバル・コンパクト」の一部のターゲットに寄与することが期待されます。国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」でも強調されているディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)と移住のテーマに関する啓発を助けることも目指しています。

 コンクールの応募期間は2019年9月12日~10月31日です。(i)移民労働者の公正な人材斡旋・募集と(ii)労働力移動の未来の二つのテーマについて募集しています。前者のテーマでは、国際的な人材斡旋・募集活動が移民労働者の暮らし、ディーセント・ワークを享受する機会、搾取や虐待、性差に基づく暴力、児童労働、強制労働、人身取引にさらされる可能性にどのように影響を与えているかを示す報道作品を募集しています。あるいはもしくは追加的に、適正に規制され、統治された、国境を横断する労働力の斡旋・募集活動がいかに技能や雇用、労働市場の効果的な機能を改善できるかを示す作品が望まれます。詳しくは、「ILOの公正な人材斡旋・募集イニシアチブ」や「公正な人材斡旋・募集に関する一般原則及び実務指針並びに人材斡旋・募集手数料及び関連経費の定義」を参照して下さい。後者のテーマでは、グローバル化や不平等の拡大、人口構造の変化、技術進歩、非標準的な雇用形態、非公式(インフォーマル)経済で働く多くの労働者、さらには男女平等や生涯学習、生産的な雇用の創出の必要性など、仕事の世界を形作っている現在及び将来的な趨勢の文脈でディーセント・ワークを達成する移民労働者の課題と機会を示した作品を募集しています。参考文献として、仕事の未来世界委員会の報告書『輝かしい未来と仕事』をご覧下さい。

 以上の両テーマについて、2018年11月1日から2019年10月31日までの期間に発表された報道作品(文書記事、フォトエッセイ、マルチメディア、映像、ラジオ)2点まで応募できます。学生の場合は、2018年11月1日から2019年10月31日までの期間に、学内媒体での出版なども含み、公表されたか、授業等で作成された作品とします。記事は8,000ワード以内、ラジオ・映像作品は10分以内のものとします。

 関心のある方は2019年10月31日中央ヨーロッパ標準時午後11時59分(日本時間翌11月1日午前6時59分)迄にオンラインフォームに記入して応募して下さい。募集言語は英仏西語のいずれかですが、これ以外の言語についても募集言語への翻訳を付けて応募することができます。

 応募作品は国際移住とジャーナリズムの分野の専門家で構成される審査員団が創造性、正確性とバランス、移民の保護、労働力移動の肯定的な描写の基準を元に審査し、プロ部門については各テーマ2点ずつ計4点、学生部門については1点の優秀作品を選びます。優勝者は、プロ部門1,000ドル、学生部門300ドルの賞金か、トリノにあるILO国際研修センターで2020年に開かれる公正な人材斡旋・募集あるいは労働力移動に関する研修コースへの参加資格のいずれかの賞を選ぶことができます。優勝者には事前に通知した上で、2019年12月18日の国際移住者デーに公表します。

 審査員の一人を務めるILO労働力移動部のミシェル・レイトン部長は次のように語っています。「今年はILOの創立100周年に当たります。ILOは100年間にわたり、社会正義の前進とディーセント・ワークの促進に努めてきました。2019年のILO総会で採択された『仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言』は、移民労働者を含むあらゆる労働者を守るILOの任務を再確認し、労働者、とりわけ脆弱な状況にある労働者に対する差別の撤廃と平等待遇を促進する必要性に光を当てています。コンクールでは、移民労働者の地域社会に対する貢献について人々の意識が高まることを確保するようなバランスの取れた公正な形で報道する誓いを示したジャーナリスト、そして移民労働者に対する人々の誤解や外国人嫌い、差別の解消に寄与するような作品の特定に努める所存です」。

 ふるってご応募下さい。


 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。