未来のための技能

G20訓練戦略と技能に関するILOとロシアの協力事業更新

記者発表 | 2017/01/18

 2016年11月にロシアを訪れたガイ・ライダーILO事務局長は、同国政労使との間で、ロシアの長期社会・経済開発構想の掲げる目標及び優先事項に基づき、新たな社会・経済環境を考慮に入れた2017~20年の協力計画を締結しましたが、国際労働基準の促進や、雇用機会、社会的保護、労働条件の改善、労働生産性、生活水準の向上を目指すこの事業計画に寄与するものとして、ロシア財務省はこのたび、ILOとロシアのパートナーシップ事業として2012年から実施されていたG20訓練戦略適用プロジェクトの第2期実施分として1,200万ドルの任意拠出を行うことに同意しました。

 このプロジェクトは、今日及び将来の仕事に必要な技能を人々に備えさせる堅固な訓練戦略に対する支援を約する主要20カ国・地域(G20)の要望に応えてILOが策定した「強固で持続可能かつ均衡ある成長に向けた高技能労働力のためのG20訓練戦略」の実施支援を目的としています。2016~19年を期間とする第2期においては、ILOが生み出した一連の技術協力ツールに加え、プロジェクトのパートナー機関であるスコルコボとして知られるモスクワ経営大学院の開発した新たなツールを用いて、持続可能な開発目標G20の文脈で、労働、教育、経済事項を担当する省庁や労使団体、学術機関を含む各国の様々な機関の教育と訓練を担当する部門の調整を促進していきます。G20諸国の効果的な訓練戦略の実施をさらに奨励し、プロジェクト対象国であるベトナム、ヨルダン、中央アジア諸国間でピア・ツー・ピアの訓練戦略と協力を促進し、達成された成果を各国・小地域レベルで共有することを目指しています。また、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の機会と生計改善を通じて生産性、競争力、成長を育む効果的な手段の一つとしての技能開発に関する地域レベル及び地球規模での知見共有にも力を入れる予定です。

 ILO技能・就業能力部のジルマ・アグネ部長は、「このようなイニシアチブは、第4次産業革命に向けて労働力をどれだけうまく準備できるかを決する」として、G20訓練戦略に沿って技能・教育制度の向上を図るロシアの取り組みを歓迎しています。

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 以上はジュネーブ及びモスクワ発英文記者発表の抄訳です。