【スーダン】ハルツーム・マヨ近郊での水供給インフラ改善による、若者に焦点を当てた地域コミュニティーのレジリエンス(強じん性)強化
ILOは洪水被害にあったスーダン・ハルツームのマヨ近郊で、水・衛生(WASH)設備のインフラを整備し、コミュニティーの安定を図ります。このプロジェクトには日本政府による支援190万米ドルが充てられます。
UNOCHA(国連人道問題調整事務所)によると最も被害を受けたのはハルツーム近郊のマヨ地域で、今回の洪水は83万人に影響を及ぼし、過去にあった7回の雨季の中でも最悪の被害を出しています。ハルツームの白ナイル川につながる青ナイル川は過去100年で最高水位を記録し感染症のリスクが高まっています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は洪水対策にも及んでいます。洪水被害は人々の健康や福祉、インフラに大きな負担となっており、早急な支援を必要としています。
本プロジェクトは、人間中心のアプローチ、質の高いインフラ投資、社会的安定などを通じた、若者や女性のためのディーセントな雇用創出と技能開発を優先する「TICAD7 横浜宣言」に沿ったものでもあります。
背景と目的
スーダンでは気候変動の影響で広域にわたって洪水が発生し、2020年7月以降、少なくとも120人が犠牲になり、11万軒以上の家屋が被災しています。UNOCHA(国連人道問題調整事務所)によると最も被害を受けたのはハルツーム近郊のマヨ地域で、今回の洪水は83万人に影響を及ぼし、過去にあった7回の雨季の中でも最悪の被害を出しています。ハルツームの白ナイル川につながる青ナイル川は過去100年で最高水位を記録し感染症のリスクが高まっています。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響は洪水対策にも及んでいます。洪水被害は人々の健康や福祉、インフラに大きな負担となっており、早急な支援を必要としています。
本プロジェクトは、人間中心のアプローチ、質の高いインフラ投資、社会的安定などを通じた、若者や女性のためのディーセントな雇用創出と技能開発を優先する「TICAD7 横浜宣言」に沿ったものでもあります。
期待される成果
スーダン・ハルツームのマヨ近郊に住む住民(26万人超)を対象に、水道施設の改修を行うとともに、次の3つを実施します。- 若い受益者(女性と男性)への技能開発
- COVID-19を含む労働安全衛生(OSH)への意識向上
- エビデンスに基づいた国家計画のための能力開発
具体的な活動内容
インフラ資産の構築- 50台の手押し/ソーラーポンプと、その他の水供給地点を修復します
- 排水システムを備えた道路(5キロ)を改善します
- 地域の若い男女500人(うち30%が女性)を雇用します
- ハルツームにある主要なパートナー研修機関(1機関)を特定します
- 500人の失業中の若い女性と男性を対象に、水供給施設と排水に関する研修を実施します
- ビジネススタートアップ研修(1日)と事業開発研修(7日間)を実施します
- 20人の政府関係者が雇用集約型技術に関する研修を提供します
- ハルツームでの効果的な水管理に関する研究(1件)を実施します
- 受益者と労働監督官を対象にOSHトレーニングを実施します
- 水の衛生に関する短いオンライン訓練(1講座)をVR等の新技術を用いて開発します
- GIS(地理情報システム)を用いたアクセシビリティ計画手法を標準調査キットで導入します
- 5つの政府機関を対象にデータベース維持のための技能訓練(1件)を実施します
- 草の根データ収集に携わる20人の小口調査員を対象に、技能訓練(1件)を実施します