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1月22日に仕事の未来報告書を発表、ILO創立100周年が公式に開幕
ILO創立100周年の開始を記念するものとして、来る1月22日(火)にジュネーブのILO本部において仕事の未来世界委員会の報告書が発表されます。
ガイ・ライダーILO事務局長は創立100周年を前に、2013年の第102回ILO総会に提出した事務局長報告で、次の100年に向けた課題に取り組む手段をILOに装備させることを目指し、七つの分野における特別事業を実施する100周年記念イニシアチブを提案しました。この一つである仕事の未来イニシアチブの下、仕事の世界の新たな課題を理解し、効果的に対応する方法を探るために、18カ月間にわたって世界110カ国以上で政労使が参加する仕事の未来に関する国内対話が行われました。2017年8月に独立した機関として設置された仕事の未来世界委員会は、こういった国内対話の結果も参考にしつつ、仕事の未来について掘り下げた検討を行いました。スウェーデンのステファン・ロヴェーン首相と南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領が共同委員長を務める委員会は、世界各地から選ばれた専門家と職責で参加するILO理事会役員及びライダーILO事務局長の計27人で構成されています。日本からは慶應義塾の清家篤前塾長が参加しています。
2019年6月に開かれるILO総会に提出される報告書は、21世紀に社会正義を提供する基盤となり得る仕事の未来について掘り下げた分析を行い、仕事の世界が前代未聞の変化と大きな課題に直面している時代においてすべての人により良い仕事の未来を形成するために必要な手立てを示すものとなっています。
報告書は22日ジュネーブ時間午前10時半(日本時間同日午後6時半)に発表され、関連広報資料と共にILOのウェブサイトから入手できるようになります。これに先立ち、ジュネーブ時間午前9時(日本時間午後5時)からは報道関係者を対象とした説明会が行われます。報告書の発表模様はILOのウェブサイトでライブ動画をご覧になることができます。ツイッターなどのソーシャルメディアによる情報拡散も行います。発表会の写真は、写真共有サイトのフリッカーを通じて提供されます。報告書に関するソーシャルメディア用広報素材はタスク管理ツールのトレロで共有されます。
ライダー事務局長は総会における議論に資するよう、報告書の内容を国内で十分に討議することを加盟国に呼びかけています。これに応えるものとして、日本では2月1日に報告書の事務局責任者であるデボラ・グリーンフィールドILO政策担当事務局次長及び世界委員会の清家委員が報告書の内容を紹介し、日本の政労使などがパネル討議を行うシンポジウムが開かれます。
◎ILO創立100周年公式開幕式典
1月22日にはジュネーブのILO本部で創立100周年の公式開幕式典も開かれます。ジュネーブ時間午後4時(日本時間深夜零時)から本部建物柱廊で開かれる式典もILOのウェブサイトでライブ動画をご覧になれます。複数のソーシャルメディアのメッセージや写真をまとめたソーシャルウォールを通じて式典模様の共有も行われます。ILO100周年関連の動きはハッシュタグ#ILO100で検索できます。
式典の最後には、11階建ての本部建物の正面にILO創立100周年の巨大なロゴが投影されます。
100周年を記念して作成された特別ウェブサイト(英語等6言語)では、歴史的な動画や写真、文書などを通じて、社会正義とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を求めて繰り広げられているILOの過去、現在、未来の旅を9章に分けて巡るマルチメディアの旅が提供されています。100周年関連のイベントやニュース、刊行物等の情報もこのウェブサイトを通じて入手できます。
以上は次の2点のジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。
- 2019年1月21日付記者発表-1月22日に仕事の未来報告書を発表、ILO創立100周年が公式に開幕
- 2019年1月14日付記者発表-画期的な仕事の未来に関する世界委員会の報告書を来週発表