児童労働反対世界デー

児童労働反対世界デー(6月12日):2021年のテーマは、「児童労働に終止符を打つために今、行動を!」

児童労働動画集

 

 2021年は国連の定める児童労働撤廃国際年です。そこで、2021年の世界デーでは、国際年に向けて取られている行動に焦点が当てられます。新型コロナウイルス危機が進歩を後戻りさせることを脅かしている中で迎える今年の世界デーはまた、「1999年の最悪の形態の児童労働条約(第182号)」の全加盟国による批准が達成されてから初めて迎える世界デーでもあります。

 世界デーに際し、ILOと国連児童基金(UNICEF)は8.7連合の後援の下、児童労働に関する新世界推計と2016~20年の動向を示す報告書を発表します。6月10日に発表される報告書は、新型コロナウイルスの世界的な大流行とそれに伴う未曾有の経済危機が児童労働の終焉に向けた歩みの速度に与える可能性が高い影響についても評価しています。

 2021年は、世界デーを中心に6月10~17日を世界デー行動週間とし、この期間に実施されるイベントや活動を通じて、国際年に際して関係者らが発表している「2021年の行動の誓い」の進捗状況を紹介する機会を提供します。

 2021年はアルゼンチンで第4回児童労働世界会議が開かれた2017年から4年、持続可能な開発目標(SDG)のターゲット8.7が掲げる児童労働撤廃目標年の2025年まで4年という中間点に位置します。今年の世界デーと年間を通じて世界中で実施される活動は、南アフリカが受入国となって2022年に開かれる次の児童労働国際会議に寄与することが期待されます。

 本ページは児童労働反対世界デー英語サイトの簡易版です。最新の動きや、より詳しい情報は英語サイトをご覧ください。

世界デー関連情報

  1. ILO総会サイドイベント:児童労働反対世界デー記念ハイレベルイベント「児童労働に終止符を打つために今、行動を!」(英語)  

    オンライン・2021年6月10日日本時間21時半~23時

     世界デーに先立って開かれるこのUNICEFとの共催イベントは3部で構成されます。ILO、UNICEF、国連食糧農業機関(FAO)の事務局長、米国労働長官、国際労働組合総連合(ITUC)書記長、国際使用者連盟(IOE)事務局長、ノーベル平和賞受賞者でのカイラシュ・サティヤルティ氏が参加する第1部では、当日発表される新児童労働報告書を巡る意見交換が行われます。第2部では2022年に開かれる第5回児童労働世界会議や2025年の児童労働撤廃目標年に向けて、元児童労働者などの若者と8.7連合及び政労使代表が出席し、2021年の行動の誓いの実施状況が報告されます。最後に、「児童労働に反対する音楽イニシアチブ」の枠内で行われた音楽コンクールの受賞者発表が行われます。

  2. 児童労働反対世界デー行動週間(英語)  

    世界各地・2021年6月10~17日

     児童労働撤廃国際年に合わせ、1週間にわたり、2025年までに児童労働に終止符を打つために2021年に行う行動の誓いの実施状況を報告し、新児童労働報告書について話し合うイベントや様々な活動が日本を含む世界各地で実施されます。

  3. 2021年は児童労働撤廃国際年  

     2019年の国連総会は、児童労働に終止符を打つことを目指すSDGのターゲット8.7の達成に必要な行動を政府に呼びかけることを主たる目的として、2021年の児童労働撤廃国際年に定めました。

  4. 児童労働に終止符を打つために必要な行動の誓い(英語)  

     児童労働撤廃国際年に際し、関係者は2021年12月31日までに達成可能な、児童労働の終焉に寄与するような具体的な行動を「行動の誓い」として掲げ、これに向けた行動を取ることを求められています。

  5. 児童労働反対音楽コンクール  

     「児童労働に反対する音楽イニシアチブ」は、政府や関係者が児童労働撤廃に向けた行動を取るきっかけとなるような歌を募集するコンクールを開催しました。

世界デー関連広報資料

  1. キャンペーン材料(英仏西葡語)  

     ツイッター及びフェイスブックで利用できる児童労働反対世界デーの広報用カードをダウンロードできます。

  2. © Rod Waddington 2021

    記者発表

    世界の児童労働者数1億6,000万人に、20年ぶりに増加  

    2021年6月10日

     2021年の児童労働反対世界デー(6月12日)に先立ってILOと国連児童基金(UNICEF)が発表した新刊書は、児童労働に従事する子どもの数の増加と共に新型コロナウイルスの世界的大流行の結果としてさらに900万人が児童労働に陥る危険に瀕していることを報告しています。

  3. 論説

    許容できないものをなくす時は今。一緒に取り組めば児童労働を終わらせることができる  

    2021年5月17日

     国際連合は2021年を児童労働撤廃国際年と宣言しました。麻田千穂子ILOアジア太平洋総局長は今こそ変化の時であると説明しています。

児童労働に対する新型コロナウイルスの影響を取り上げた最近の刊行物(英語)

  1. 『Child labour: Global estimates 2020, trends and the road forward(児童労働:2020年の世界推計、動向、前途)』  

    2021年6月10日

     持続可能な開発目標(SDG)のターゲット8.7の管理機関としてILOと国連児童基金(UNICEF)が初めて共同でまとめた報告書は、児童労働の終焉に向けた地球規模の努力の現状評価を行っています。

  2. 『Issue paper on COVID-19 and fundamental principles and rights at work(論点文書:就労に関わる基本的な原則・権利と新型コロナウイルス)』  

    2020年10月7日

     新型コロナウイルス危機は脆弱な労働者に破壊的な影響を与えています。本書は、結社の自由と団体交渉権の効果的な承認、強制労働の撤廃、児童労働の廃止、雇用・職業上の差別の撤廃という、就労に関わる基本的な原則・権利の四つの分野毎に新型コロナウイルス危機の影響を概説し、この権利・原則の実現を通じて、最も脆弱な人々に対する新型コロナウイルス危機の影響を緩和し、より強靱かつ公正・公平で生産的な社会を立て直す手立てを示しています。

  3. 『COVID-19 and child labour: A time of crisis, a time to act(新型コロナウイルスと児童労働:危機の時は行動の時)』  

    2020年6月12日

     2020年の児童労働反対世界デーに際してILOがUNICEFと共同でまとめた本資料は、生活水準の低下、雇用情勢の悪化、非公式経済の増大、人の移動の縮小と仕送り額の減少など、過去の危機が児童労働に与えた影響の文献調査を通じて新型コロナウイルス危機の可能な影響を論じ、政府が取るべき行動を提案しています。

  4. 『COVID-19 impact on child labour and forced labour: The response of the IPEC+ Flagship Programme(児童労働及び強制労働に対する新型コロナウイルスの影響:児童・強制労働撤廃国際計画(IPEC+)の対応)』  

    2020年5月20日

     この小冊子はILOの旗艦計画であるIPEC+が新型コロナウイルス危機に対応して世界各地で実施している活動をまとめています。

ILOマルチメディア・プラットフォーム「声」掲載記事

  1. © GPE/Kelley Lynch 2021

    児童労働に終止符を打つにはコミュニティー全体の協力が必要(英語)  

    2021年6月10日

     ベウラー未来の指導者財団のピース・オケブグウ・プロジェクト・マネジャーは、地域社会教育を用いてナイジェリアで児童労働撲滅を支援しています。

  2. © Asitha Seneviratne 2021

    子どもを羽ばたかせる歌  

    2021年1月11日

     スリランカの歌手リドマ・ウィーラワルデナさんが、ILOの「児童労働に反対する音楽イニシアチブ」に協力して2019年に「子どもたちを羽ばたかせよう」と題する反児童労働ソングを制作した経緯を語ります。

  3. © Seng Mai / Photo Doc 2021

    ミャンマーの翡翠鉱山における児童労働は命を賭けたギャンブル  

    2021年1月11日

     ミン・ミン君(13歳)はミャンマー北部の翡翠原産地で翡翠のくず石を拾い集める児童労働者です。翡翠探しは危険な仕事です。2020年に近くの翡翠採掘場で起こった土砂崩れによって200人近くが命を落としました。ILOの新しいマルチメディア・プラットフォーム「声」に掲載された彼の物語を読んでみて下さい。

  4. © René Levita 2021

    刑務所からより良い暮らしへ  

    2021年1月10日

     16歳の時にバニラを盗んで投獄されたマダガスカルのセルジオ・ラザフィンドラマナナ君(18歳)は刑務所内で訓練を受けて今は煉瓦職人となり、祖父と暮らしています。