児童労働反対世界デー
児童労働反対世界デー(6月12日):2020年のテーマは「新型コロナウイルス:子どもたちを児童労働から守ろう、今はより一層!」
2020年の児童労働反対世界デー(6月12日)は児童労働に対する新型コロナウイルス(COVID-19)危機の影響を取り上げます。新型コロナウイルスの健康に対する影響とその結果として経済及び労働市場が被っているショックは人々の暮らしと生計手段に大きな影響を与えています。残念ながらしばしば最初に苦しむのは子どもたちです。危機は数百万人の脆弱な子どもたちを児童労働に押しやる可能性があります。その上、危機前から既に、世界には推定1億5,200万人の児童労働者が存在し、うち7,200万人は危険で有害な労働に従事していたと見られますが、この子どもたちは今、一層困難な環境に直面し、より長時間働かなくてはならない大きなリスクに直面しています。
2020年の児童労働反対世界デーは、「児童労働に反対するグローバルマーチ」及び「農業における児童労働に関する協力のための国際パートナーシップ(IPCCLA)」との協力によるバーチャルキャンペーンとして実施されました。
世界デー関連イベントとして、ILOと独立行政法人国際協力機構(JICA)は、2020年6月3日に「児童労働とビジネスに関するオンライン勉強会」を開催しました。新型コロナウイルスの影響も含み、児童労働と企業活動の関わりを、ILOとJICAの専門家が様々な観点から解説しました。また、ILOが国際使用者連盟(IOE)と共同で作成した『ビジネスのための児童労働の手引き:子どもの権利を尊重し児童労働をなくすビジネスの進め方』の日本語版が発表されました。
世界デー当日には、国連児童基金(UNICEF)と共同でまとめた新型コロナウイルスが児童労働に与える影響に関する概説資料が発表されました。この資料はウイルスの世界的大流行が児童労働撤廃に向けた進展に影響を与え得る主な経路の幾つかを検討しています。
最新の情報は世界デーの英語ウェブサイトをご覧ください---->
◎2020年児童労働反対世界デー