グローバル・サプライチェーン

開発と労働条件向上に寄与するグローバル・サプライチェーン使用者シンポジウム

 2016年5~6月に開かれる第105回ILO総会ではグローバル・サプライチェーン(世界的供給網)の問題が取り上げられ、グローバル・サプライチェーンにおけるディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)に関する一般討議が行われます。討議に向けた準備作業として労使グループはそれぞれにシンポジウムを開催しました。

 日本を含む世界32カ国の使用者団体代表が招待されたこのシンポジウムでは、グローバル・サプライチェーンの様々な関係者が集い、競争力及び生産性に対するサプライチェーンの影響を理解し、雇用創出や労働条件について話し合い、ILOが活動し得る分野を特定し、サプライチェーンに対するILOのこれまでの介入活動の成功と欠点を検討し、2016年のILO総会に提出される討議資料を巡る審議を予測し、使用者側が取り得る取り組みを確定することを目的として、実務経験や学んだ教訓を共有し、サプライチェーンの運営において引き続き直面している課題について話し合いを行いました。1)経済発展・社会開発においてグローバル・サプライチェーンが果たす役割、2)サプライチェーンにおける労働条件の問題に取り組む際に仕入れ業者や供給業者が直面している実務的な課題、3)過去20年間にわたるサプライチェーン運営活動から得られた主な教訓と現在の動向、4)加盟国政労使による輸出産業などにおける労働条件改善、法令遵守向上の試みをILOが最もうまく手助けできる方法、などのトピックが取り上げられました。


詳しくは会議のウェブサイト(英語)へ---->
開発と労働条件向上に寄与するグローバル・サプライチェーン使用者シンポジウム-国際使用者連盟(IOE)サイト