ILO統治機構

第324回ILO理事会

嘉治理事会議長

 年3回開かれる理事会の定期会合。総会直後に開かれる6月の理事会では、任期1年の理事会役員の選出、5月に開かれた結社の自由委員会の報告書や総会で提起された直ちに取り組むべき問題の審議などが行われます。

 結社の自由委員会とは、結社の自由の問題に関する申立てを審査する理事会の委員会で年3回開催されます。委員は政府側、使用者側、労働者側各6人のILO理事(正副3人ずつ)と独立した個人である委員長の計19人で構成されています。現在、日本からは政府側委員として寺本隆信元ILO駐日事務所次長、使用者側委員として日本経済団体連合会(経団連)国際協力本部の松井博志参事が参加しています。委員会の過去の決定は国際労働基準データベースNORMLEXでご覧になれます。

 今次委員会は、27件の案件を審議し、19件について最終結論、8件について中間結論に達しました。さらに、バス会社労働組合に対する当局と使用者の抑圧行為が問題になっているイランの案件、労働組合指導者の殺害に関するエルサルバドルの案件について、その深刻さから理事会の注意を特に喚起しました。

 第104回ILO総会直後の6月13日にジュネーブで開かれた第324回ILO理事会は、2015~16年の議長として、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部の次席常駐代表を務める嘉治美佐子大使を選出しました。使用者側副議長には、デンマーク使用者連盟のヤアアン・ラネスト国際部長、労働者側副議長には、ベルギーのリュック・コルトベック・キリスト教労組連盟名誉会長がそれぞれ再任されました。両副議長はそれぞれのグループのスポークスマンも務めます。

 理事会は結社の自由及び団結権保護条約(第87号)を遵守していないとして苦情を申し立てられているフィジーとグアテマラの案件を検討しました。フィジーについては、雇用関係諮問委員会を通じた労働法の点検を求め、今年11月に開かれる次期ILO理事会で審査委員会設置の是非を検討することを決定しました。グアテマラについては、国内法制を第87号条約に合致させる法制改革などの優先活動項目を含む行程表の実行を政府に求めました。


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第324回理事会