新型コロナウイルスと仕事の世界

新型コロナウイルスとILOのプロジェクト・事業計画

 ILOのプロジェクト、事業計画、その受益者は、新型コロナウイルスの世界的大流行と仕事の世界に対するその影響に対応し、適応を図っています。このページは英語ページの簡易版です。最新情報は英語ページをご覧ください。

2020年6月10日発表・英語・59秒

 仕事の世界は新型コロナウイルスに屈しました。労働者や企業、女性、移民労働者その他の脆弱な集団に対する影響の測定とそれへの対処、職場における安全衛生の強化促進、使用者に対しては事業継続性計画や安全な職場復帰における手助け、労働者に対しては職場で安全であり続ける方法についての発言力支援、政府に対する最新の政策助言の提供、国連による多国間対応の調整支援、そしてより良い日常に向けた活動といったように、ILOは国際的な対応において中心的な役割を担っています。

ILOのプロジェクト・事業計画(特記ない限り英語)

  1. © UNDP Turkey 2022

    ニュース

    トルコのガジアンテップ市で地元の工芸・小規模職人による新型コロナウイルスの世界的大流行に対応してのマスク生産を支えるILOとUNDPの共同行動  

    2021年2月25日

     トルコにおける新型コロナウイルスの世界的大流行に対応する活動の一環として、ILOと国連開発計画(UNDP)は、欧州連合(EU)及びドイツ復興金融公庫(KfW)の資金協力を受けてガジアンテップ職人・工芸家会議所連合(GESOB)が2万5,000枚のマスクを毎日生産・提供するのを支援します。このマスクは、従業員数計約4万人に上る約4,500社の中小企業が現在操業する同市工業地帯の数千人の労働者の需要に応えることが期待されます。この2国連機関の協力活動は、数千人に救命に役立つ個人用保護具を届けるだけでなく、GESOB職業訓練所の生産ラインで働くガジアンテップ県在住シリア難民の男女にも技能開発と職業訓練を提供することによって地元の社会・経済力の構築を支援するものと思われます。

  2. 記者発表

    新型コロナウイルスによる打撃を受けたラオスの衣料労働者1万7,000人を支援する所得補助開始(和訳)  

    2021年2月23日

     ラオス社会保障機関は本日、新型コロナウイルスの世界的大流行によって影響を受けた国内の衣料労働者に計180万ドルに及ぶ一時金を支給して労働者の減収を緩和し、事業の継続を支え、使用者の従業員離退職関連コストの低減を手助けする計画を発表しました。

  3. 広報記事

    コロナ禍の中、東チモールの農村社会を助ける追加収入  

    2021年2月22日

     経済回復を支えるため、ILOは社会的パートナーである労使団体の支援も受けながら、直接的な雇用機会の提供を通じて東チモールの農村共同体が新型コロナウイルスを生き抜く手助けを行っています。

  4. 広報記事

    インドネシアの若者の新型コロナウイルスの世界的大流行対応方法  

    2021年2月10日

     ユニクロブランド等を展開する株式会社ファーストリテイリングの資金協力と日本政府の任意資金拠出を受けてインドネシアで展開されている二つのILO事業の枠内で実施された相互に補い合う二つの調査は、インドネシアの若者が新型コロナウイルスの世界的大流行の影響にどのように対処しているかを明らかにしました。

  5. 広報記事

    新型コロナウイルスの時代における起業家精神  

    2021年2月1日

     新型コロナウイルスは多くの対面式起業機会の扉を閉ざすことになりました。インドで展開されているILOの事業計画は小規模事業の立ち上げ・操業を手助けするために活動をオンラインに移しました。

  6. 記者発表

    ILOとLinkedInがデータ洞察に関して提携(和訳)  

    2021年1月21日

     持続可能性を指向する諸国の支援を目的に、ILOを含む五つの国連機関が参加する「グリーン経済行動パートナーシップ(PAGE)」はこの度、ILOを通じてソーシャルネットワーキングサービスのLinkedInと2年間にわたるデータ洞察に関するパートナーシップ関係を構築することとしました。

  7. 記者発表

    アジア太平洋の漁業・水産加工業で働く移民労働者にディーセント・ワークを(和訳)  

    2021年1月20日

     欧州連合(EU)、ILO、国際移住機関(IOM)、国連開発計画(UNDP)は、東南アジアの漁業・水産加工業で安全な労働力移動とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を支援する取り組みを続けます。

  8. 記者発表

    サムットサーコーンにおける新型コロナウイルス感染症の大流行に応え、「船舶から陸上に至る権利東南アジア計画」が移民労働者に人道的救援を提供  

    2021年1月4日

     ILOは「船舶から陸上に至る権利東南アジア計画」を通じて新型コロナウイルス感染症が大流行しているタイのサムットサーコーンにおける移民労働者支援活動を支えるものとして56万タイバーツ(約198万円)の援助を行うことを決定しました。

  9. ニュース

    新型コロナウイルスの流行期間、そしてその後も全ての人にディーセント・ワークの機会を開く能力を育むことを目指すトルコとコロンビアの協力イニシアチブ  

    2020年12月17日

     社会の結束の根源に位置するディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)は雇用機会と社会的保護の触媒であるだけでなく、新型コロナウイルスの世界的大流行への対応において必要不可欠です。この考えを念頭に置いて、ILOはトルコとコロンビアの南南三角協力イニシアチブの枠内で労働市場の統治、包摂的な雇用政策、社会的保護の機会に関する2回のオンラインセミナーの開催に協力しました。

  10. 記者発表

    ILOとノルウェー政府が仕事の未来のための技能開発と生涯学習に関する新たなパートナーシップ協定を締結  

    2020年12月15日

     新型コロナウイルスが猛威をふるう中、その影響を軽減する即時の取り組み、労働者及び企業の強靱性の構築、そして回復準備において技能開発には果たすべき重要な役割があります。ILOとノルウェー政府は2016年以来、技能開発に焦点を当てた長期パートナーシップを育んできましたが、この度、あらゆる年代の人々が働きがいのある人間らしい仕事の機会を得る上で直面している課題を克服し、労働市場における技能要件を満足する機会の拡大を目指して、技能構築、再技能構築、技能向上に関する戦略的パートナーシップ協定を締結しました。

  11. © Diomari Madulara 2021

    広報記事

    ココナッツと熱意と環境変化と(和訳)  

    2020年12月7日

     ILOの「経済開発と和解を通じた地元エンパワーメント(LEED+)プロジェクト」はスリランカで民間セクターと地元コミュニティーと協働し、農業や園芸で幅広く用いられているココチップを相互に利益を生むビジネスになるよう育んでいます。

  12. 広報記事

    オンライン・ビジネスへの道を開く:障害を有する2人の起業家の物語  

    2020年11月26日

     ILOのオンライン・ショッピング・ビジネス管理研修に参加したインドネシアの障害を有する2人の起業家は、オンライン・ビジネスに移行する自信がついたと語っています。

  13. ニュース

    新型コロナウイルスに対応し、力を合わせてイラクで労働条件と労働市場の統治の改善に乗り出したILOと欧州連合(EU)  

    2020年11月23日

     イラクで新たに開始されるプロジェクトは、コロナ禍によって労働市場に課された数多くの課題に対処し、より長期的なディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)に関連した優先事項の幾つかを実現することを目指します。

  14. 広報記事

    コロナ禍の中で希望を育み、夢を実現させる方法  

    2020年11月19日

     新型コロナウイルスが仕事の世界の形状を再構築している中で、ILOはインドネシアの脆弱な人々が競争力を保ち、生計手段を向上させるお手伝いをしています。

  15. 広報記事

    東チモールにおける雇用と生計手段への道(和訳)  

    2020年11月2日

     学校や市場、病院に通じる道が整備されていないことは東チモールの共同体にとっての課題ですが、新型コロナウイルスの世界的大流行の中では特にそう言えます。農山漁村道路の復旧に向けたILOのイニシアチブは、この孤立を打破し、仕事を提供し、生計手段を向上させる手助けをしています。

  16. 記者発表

    人の移動の統治に関する協力強化に向けてILOとIOMが協定を締結(日本語訳)  

    2020年10月23日

     ILOと国際移住機関(IOM)は、移住に関する活動を強化し、加盟国政労使により多くの政策・実務支援を提供できるよう人の移動の統治に関する協定を締結しました。

  17. ニュース記事

    オンライン研修に移行する用意ができたインドネシアの技術・職業教育訓練指導員  

    2020年10月19日

     第1団の訓練を成功裏に終了した後、ILOと労働省は、参加者を増やし、訓練教材を改善した上で、技術・職業教育訓練所指導員を対象としたオンライン学習プログラムを継続することとしました。

  18. 広報記事

    新型コロナウイルスのない職場環境を促進するILO  

    2020年10月16日

     「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)と包摂的な工業化の促進(Siraye)計画」は、2020年9月にエチオピアで工業団地の14の工場に消毒サービスと共に能力構築訓練を提供しました。

  19. ニュース記事

    第15回ハイレベル会合でILOと欧州委員会が相互連携を再確認  

    2020年10月13日

     2020年10月13日に開かれた両機関の政策討議では、最近の政策動向や、新型コロナウイルスの世界的大流行及び仕事の世界における変革的な変化に関連した課題に対応する方法に関する話し合いが行われました。

  20. ニュース記事

    より多くの女性が情報通信技術部門の仕事でキャリアを築くよう奨励するILO  

    2020年10月13日

     科学技術の急速な発展と共に情報通信技術(ICT)分野の雇用機会が成長し続けています。ILOはもっと多くの女性がこの分野に参加することを奨励しています。

  21. © SIM USA 2020

    記者発表

    技能と生涯学習の強化に向けてILOとUNICEFが覚書を締結(日本語訳)  

    2020年10月9日

     ILOと国連児童基金(UNICEF)は、若者の就業能力を高め、学校から仕事への移行を手助けすることを目的として協同体制を築くこととなりました。

  22. ニュース記事

    生活機会プロジェクトを通じて職業資格証明を取得  

    2020年10月8日

     ILOがトルコの家族・労働・社会省国際労働力総局と共同で実施している生活機会プロジェクトの下で開催された職業訓練課程を無事に修了したトルコとシリアの研修生に職業資格証明が授与されました。

  23. 記者発表

    出稼ぎ労働者の送金に依存しているミャンマー南東部の共同体が、新型コロナウイルスが生計手段に与えている影響に対処するのを支援する300万ニュージーランド・ドル(約2億3,300万円)のプロジェクトをILOとニュージーランドが開始  

    2020年10月6日

     ミャンマーにおける新型コロナウイルス感染症の大発生がとりわけ災害と紛争の被災地に生じさせている未曾有の危機と切迫したニーズに応え、ニュージーランド援助計画とILOの在ミャンマー技術チームは、同国国境地帯の最も脆弱な場所の一つである南東部の、出稼ぎ労働者の送金に依存している共同体と帰国した出稼ぎ労働者に生計支援を提供するプロジェクトを新たに開始しました。

  24. 広報記事

    障害を持つ企業家が新型コロナウイルスの課題に対応する助けになるオンラインショップ  

    2020年10月1日

     新型コロナウイルスが仕事の世界を作り替えている中、ILOはインドネシアで脆弱な人々が競争力を保ち、生計手段の改善を図れるよう手助けしています。

  25. ニュース記事

    ILOがトルコ・メルスィン県の企業家らに助成金を支給  

    2020年9月15日

     ILOがトルコで同国の家族・労働・社会事業省国際労働力局と共同で実施している生活機会プロジェクトの下で提供されている企業家支援の対象地域にメルスィン県が加わりました。プロジェクトのゲリル調整官は、コロナ禍によって引き起こされた景気後退と不確実な環境下で個人と地域社会に所得と雇用創出の支援を提供できることに満足を表明しています。

  26. 記者発表

    新型コロナウイルスの影響を受けている衣料労働者を守るILOとドイツの事業計画が発進(日本語訳付)  

    2020年9月8日

     ドイツ連邦経済協力開発省はこの度、ILOが複数の拠出国・機関の協力を得て世界7カ国で展開している、新型コロナウイルスの影響を受けている衣料部門の労働者に助けを提供する事業計画に1,450万ユーロ(約18億4,000万円)の任意資金協力を行うことを発表しました。

  27. 広報記事

    新型コロナウイルスの大流行の中での命と暮らしのためのきれいな水(日本語訳付)  

    2020年9月1日

     新型コロナウイルスの世界的大流行は感染防止のためのきれいな水の必要性を増大させましたが、僻地の脆弱な共同体における必要物資の入手をより困難にしました。日本政府の任意資金協力を得てフィリピンで進められているILOのプロジェクトは、より良い給水システムを構築すると同時に地元に雇用を提供し、安全で健康的な労働条件を促進しています。

  28. ニュース記事

    インドネシアの技術・職業教育訓練指導員らがオフライン講座からオンライン講座に移行  

    2020年8月26日

     インドネシアでも技術・職業教育訓練機関のデジタル転換の動きは避けられません。ILOは労働力省と手を組んで技術・職業教育訓練指導員のオンライン研修開始・提供に関連したデジタル技能の構築に乗り出しました。

  29. 広報動画

    縫製作業によって命を救い、新型コロナウイルスと戦うモーリタニアの仕立て職人(日本語訳付)  

    2020年7月28日

     マリにおける暴力の激化によってモーリタニアには多数の難民が流入しています。同国南東部のバシクヌ町にあるムベラ難民キャンプで、ILOは日本の外務省からも任意資金協力を受けて、マリ難民と受入共同体の両方の若者の雇用機会を促進するプロジェクトを実施しています。今、この町の仕立て職人は、ILOの支援を受けて、新型コロナウイルスの感染拡大予防用の製品を作ることによって事業を継続できています。

  30. ニュース記事

    新型コロナウイルスの影響緩和に向けてILOと国連合同エイズ計画(UNAIDS)がHIV(エイズウイルス)/エイズと共に生きる人々に個人用保護具と福祉物資を支給  

    2020年7月21日

     2020年の国別包括資金の最大5割までを新型コロナウイルス関連活動に振り替えることを提案するUNAIDS事務局長の呼びかけに応じ、ILOは複数のパートナーと組んで2020年7月15日にリベリアの首都モンロビアの四つのHIV/エイズと暮らす人々のネットワークに新型コロナウイルスからの個人用保護具と米を取りそろえて寄贈しました。

  31. 広報記事

    事業のデジタル化と電子商取引に関する研修をガーナの企業に提供  

    2020年7月20日

     新型コロナウイルスの世界的大流行がもたらす不利な事態を避けるため、ILOの「競争力ある持続可能な企業を支える(SCORE)ガーナ・プロジェクト」は、中小企業によるデジタル空間における事業の設計・促進を推進し、関連する知識を装備させることを目指し、事業のデジタル化と電子商取引について中小企業に指導しています。

  32. 広報記事

    国連の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対応・回復基金とILO  

    2020年7月8日

     ILOは新型コロナウイルス危機に対する解決策を見出すため国連と協働しています。

  33. 記者発表

    バングラデシュ衣料製造・輸出業者協会(BGMEA)及びバングラデシュ・ニットウエア製造・輸出業者協会(BKMEA)と提携してILOが既製服産業労働者向けに新型コロナウイルス安全学習ハブを開設  

    2020年7月2日

     コロナ禍の最中のみならずその後も、職場と従業員をより安全にし、安全性を維持することを目指した包括的な安全研修パッケージがバーチャル方式で提供されます。

  34. 広報動画

    新型コロナウイルスの感染拡大の中でヨルダンの農業部門を支援するILO(日本語訳付)  

    2020年6月15日

     ヨルダンにおける新型コロナウイルス対応の一環として、ILOは自営農家及び労働委員会と協力して農業労働者の保護及び啓発活動に従事しています。

  35. 広報動画

    新型コロナウイルスと戦うための生産転換:モルドバからの報告(日本語訳付)  

    2020年6月15日

     モルドバ南部で小さな商いを行っているミハイ・バランさんは、ILOが通常予算補足勘定を通じて実施して若年者就業促進プロジェクトの受益者です。通常は装飾土産品を生産していますが、新型コロナウイルスの流行を受けて最前線の保健医療従事者向けのバイザー製造に生産をシフトしました。

  36. 記者発表

    カンボジアと国連が若者の働きがいのある就労を促進する取り組みをステップアップ  

    2020年6月1日

     ILOも参加するこの国連合同計画は新型コロナウイルスに関連した緊急対応も盛り込みつつ、カンボジアの若者の学校から仕事への移行を手助けすることを目指します。

  37. ニュース

    新型コロナウイルスの中でもデジタル技能で競争力を保つ  

    2020年5月19日

     新型コロナウイルスの世界的大流行によって引き起こされた情報通信技術(ICT)技能に対する需要の高まりに応え、ILOはインドネシア小売り協会(APINDO)と手を組み、事業主及び一時解雇された労働者にデジタル技能の向上を通じて競争力を高める機会を提供しています。

  38. 記者発表

    ILOとファフォ労働・社会研究所(Fafo)がヨルダンの労働者に対する新型コロナウイルスの迅速影響評価を開始  

    2020年5月1日

     この評価はシリア難民を含む非公式(インフォーマル)な就労者の地域封鎖中の脆弱性に光を当てています。

  39. プロジェクト

    誰も置き去りにしない東チモールの新型コロナウイルス対応:低所得世帯向け現金支給制度の実施に対する技術的・金銭的支援  

    2019年5月15日

     国連の新型コロナウイルス感染症対応・回復複数パートナー信託基金の資金拠出を受けて展開されているこのプロジェクトは、東チモールにおける現金支給制度の実施に向けた技術的・金銭的支援の提供を目的としています。ILOは国連女性機関(UN Women)と共に、同国内で国連諸機関が制度の最も効果的、効率的、安全な実施計画を設計するための技術的な支援を提供するのを主導しています。