生物多様性サミット

国連の生物多様性サミットに向けたガイ・ライダーILO事務局長のメッセージ動画

 2020年9月30日に開かれた国連の生物多様性サミットに向けた動画メッセージでガイ・ライダーILO事務局長は生産的な経済とディーセント・ワークは健康な地球を必要としていることを強調しました。

声明 | 2020/09/30
国連の生物多様性サミット(2020年9月30日)に向けたガイ・ライダーILO事務局長のメッセージ(英語・2分54秒)

 新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な大流行は人類と自然の関係性を再設定する緊急の必要性を激しく思い起こさせました。同じように、生物多様性の警戒すべき程の減少は持続不能な行為を通じて陸や海の劣化を招いているため、それに依存している仕事の世界を脅かしています。私たちの未来の繁栄、生存そのものが、生物の多様性を守るために今、決然とした行動に出ることを要請しているのです。

 12億人もの仕事が食料や水の提供、気候体系の規制、病原菌媒介動物の管理などを通じて生態系とそれが提供するサービスに直接依存しています。持続可能な開発目標に沿って全ての人にディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を創出することに真剣であるならば、今日、そして明日の仕事は生態系の保全に依存しており、生物多様性の喪失に敏感であることを忘れないようにしなくてはなりません。簡単に言うと、健康な地球なしに生産的な経済もディーセント・ワークもあり得ないのです。

 国連の生物多様性の十年が幕を閉じ、2030アジェンダに向けた行動加速の十年の幕開けが近づいている中、世界はますます現在直面している新型コロナウイルスの世界的大流行による経済的な損害を遙かに上回るほどの、既に存在している破滅の転換点に近づいています。新型コロナウイルス危機からの回復は人と自然の関係の立て直しに根ざす必要があります。

 「仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言」は、仕事の世界を変容させるような変化の主な推進要素の一つとして環境の重要性を強調しています。宣言は経済、社会、環境の三つの側面で持続可能な開発に寄与する仕事の未来に向けた公正な移行の道を定めています。雇用や所得を創出し、貧困を軽減し、生物の多様性と生態系を回復する可能性がある、人間を中心に据え、自然を基盤とした解決策を形作るに当たり、仕事の世界には担うべき決定的に重要な役割があります。ILOはその労働基盤型手法の活動を通じて、自然科学や科学技術だけでなく、先住民の貴重な知識にも頼って、自然と調和した解決策を展開できる可能性があります。したがってILOからのメッセージは、ディーセント・ワークを促進し、社会正義の前進を図る取り組みの不可欠な一部として、生物多様性に関する活動の加速化に従事するというものです。