事務局長の声明・メッセージ等-2014年

事務局長の声明・メッセージ等-2014年

  1.  事務局長の日々の動きは、FacebookTwitterを通じて追うことができます。事務局長の英語ウェブページでは、事務局長が随時発表している声明や各地で行った講演、記者発表やニュース、出演したTV番組の動画、写真などを見ることができます。その一部について日本語抄訳を作成しました。

  2. © Dominic Chavez/World Bank 2014

    国際移民デー

    ILO事務局長及び国連人権高等弁務官共同声明 

    2014年12月18日

     2014年の国際移民デー(12月18日)に際し、ガイ・ライダーILO事務局長とゼイド・ラアド・アル・フセイン 国連人権高等弁務官は、国際的な人の移動が人類史上最大規模に達している現在でもなお、依然として多くの移民が移住過程における搾取、差別、暴力に直面し ているという悲しい現実に注意を喚起し、2015年以降の国連の開発課題がより公平で持続可能な開発を達成する機会となることへの期待を示した上で、とり わけ移民が被害を受けている不平等を減らす強力な手段として、人権と労働者の権利の保護を挙げ、均等待遇に向けた世界の闘いの中心にある二つの重要な文書 であるところの「すべての移住労働者とその家族の権利の保護に関する国際条約」とILOの「移民労働者(補足規定)条約(第143号)」その他の人権と労 働者の権利に関する中核的な国際基準を活用して、持続可能な開発を実現し、移民を含むすべての人々の尊厳を確保することを各国に呼びかける共同声明を発表 しました。

  3. © GARO / Phanie 2014

    国際障害者デー

    ILO事務局長声明:持続可能な開発に向けて科学技術が提示する有望な前途 

    2014年12月3日

     2014年の国際障害者デー(12月3日)は「持続可能な開発に向けて科学技術が提示する有望な前途」をテーマに掲げています。実際、科学技術は世界全体で10億人を超えると見られる、何らかの障害を抱える人々にかつてないほどの独立性と柔軟性を与える可能性があります。10月末に開かれたILOの「ビジネスと障害グローバル・ネットワーク」の会合でも障害者の職場への包摂を示す事例が様々な企業から発表されましたが、その多くで情報通信技術(ICT)が重要な役割を演じていました。国際デーに際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、デジタル・デバイド(情報格差)の解消は障害者の経済・社会参画において重要な役割を演じると説き、科学技術が提示する有望な前途がディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を希望する障害者の願いを実現させるものとなるよう取り組むことに向けたILOの公約を改めて示しました。

  4. © Cao peng / Imaginechina 2014

    奴隷制度廃止国際デー

    ILO事務局長声明:皆で力を合わせて21世紀中に奴隷制度をなくす必要がある 

    2014年12月2日

     2005年にILOが強制労働に反対する世界的な同盟を呼びかけてから、この非人間的な慣行に反対する動きは日増しに世界中で成長し、今年のILO総会では関連する新しい基準が採択されました。しかしなお、強制労働によって生み出される違法利益は毎年推計1,500億ドルに達しています。2014年の奴隷制度廃止国際デー(12月2日)に発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、このような現状を紹介した上で、皆で力を合わせて21世紀中に奴隷制度をなくそうと呼びかけています。

  5.  

    世界エイズ・デー

    ILO事務局長声明:ディーセント・ワークと社会的保護が手助けする可能性があるギャップの縮小 

    2014年12月1日

     ガイ・ライダーILO事務局長は、2014年世界エイズ・デー(12月1日)に際して発表した声明で、今年の世界デーのテーマである「ギャップの縮小」に言及し、差別や不平等などの存在を指摘した上で、働きがいのある人間らしい仕事や労働者としての権利の尊重、社会的保護の適用などといった取り残された人々のニーズに効果的に取り組まない限り、2030年までにエイズをなくすという目標は達成できないだろうと説き、ギャップの縮小を加速させてこの目標を達成しようと呼びかけています。

  6. © Z. H. Chowdhury / NurPhoto 2014

    貧困撲滅のための国際デー

    ILO事務局長声明:誰も置き去りにせずに貧困終焉に向けて働こう 

    2014年10月17日

     2014年の「貧困撲滅のための国際デー(10月17日)」に際し、ガイ・ライダーILO事務局長は同日、2015年以降の持続可能な開発目標の一つとして「持続的かつ包摂的で持続可能な経済成長、生産的な完全雇用、すべての人へのディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の促進」が提案されていることなどを紹介し、いまだに置き去りにされている人が多い貧困との闘いにおいて先頭に立つことを志すILOの意向を示す声明を発表しました。

  7.  

    IMF/世界銀行グループ2014年年次会合

    ILO事務局長声明:繁栄の分かち合いの基礎となるディーセント・ワーク/低成長の悪循環の流れを逆転 

    2014年10月11日

     2014年10月10~12日にワシントンDCで開かれる国際通貨基金(IMF)/世界銀行グループ2014年年次会合にILOからはガイ・ライダー事務局長とサンドラ・ポラスキー政策担当副事務局長が出席し、包摂的で持続可能な開発に向けた提案を行いました。

  8. © R.Raveendran/E.Wole / AFP 2014

    ノーベル平和賞

    声明:児童労働に対する闘いにおける画期的な瞬間となった今年のノーベル平和賞 

    2014年10月10日

     今年のノーベル平和賞がパキスタンの児童教育活動家であるマララ・ユスフザイさんと児童の権利運動を展開するインドのカイラシュ・サティアルティ氏の両名に授与されたことに対してガイ・ライダーILO事務局長は祝賀声明を発表しました。

  9.  

    ディーセント・ワーク世界デー

    ILOブログ投稿記事:死せる惑星に仕事はない 

    2014年10月8日

     今年のディーセント・ワーク世界デー(10月7日)は気候変動をテーマとしています。ガイ・ライダーILO事務局長は翌8日付でILOのブログ「Work in progress(進行中の仕事)」に投稿し、すべての人へのディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)への公正な移行も育むこととなる気候に関する野心的な地球規模の合意をILOがいかに支援しているか説明しています。

  10. © UN Photo/Martine Perret 2014

    世界教員の日

    共同メッセージ:教員への投資は未来への投資 

    2014年10月5日

     「ILO/ユネスコ教員の地位勧告」の採択を記念するものとして制定された「世界教員の日(10月5日)」は今年で20回目を迎えます。ガイ・ライダーILO事務局長は、ユネスコ、ユニセフ、UNDP、教育インターナショナル(EI)の4機関のトップと連名で発表した共同メッセージにおいて、教員と質の高い教育の重要性を強調し、教員に対する投資は未来への投資であると訴えました。

  11. © Vano Shlamov / AFP 2014

    国際高齢者デー

    ILO事務局長声明:年金加入を広げ、高齢者の実効的な保健医療機会を確保することが優先事項 

    2014年9月30日

     2014年の国際高齢者デー(10月1日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は雇用、社会的保護、開発の好循環を基礎とした雇用促進と社会的保護の統合的な政策を通じて人口動態の課題に取り組む必要性を強調しました。

  12.  

    気候変動

    ILO/気候変動枠組み条約事務局共同声明 

    2014年8月27日

     9月23日にニューヨークで開かれる国連気候サミットを前に、ガイ・ライダーILO事務局長とクリスティーナ・フィゲレス気候変動枠組条約(UNFCC)事務局長は8月27日に協働活動の増大に向けた共同声明を発表しました。

  13. © Pascal Pavani / AFP 2014

    国際青少年デー

    ILO事務局長声明:若者のメンタルヘルスは私たち皆にとって重要 

    2014年8月12日

     「メンタルヘルスは重要」をテーマとする2014年の国際青少年デー(8月12日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、失業や働いていても貧しい状態など、若者にとってのストレス要因が多い現状でこのテーマは時宜を得たものと評価し、若者にアイデンティティーを意識させるには人間らしく働きがいのある安定した仕事が必要不可欠な役割を演じると説いています。

  14. © UN Photo/Kibae Park 2014

    世界の先住民の国際デー

    国連人権高等弁務官/ILO事務局長共同メッセージ:ギャップを埋めて先住民族の権利を実現 

    2014年8月8日

     2014年の「世界の先住民の国際デー(8月9日)」に先立つ8月8日に、ナビ・ピレイ国連人権高等弁務官とガイ・ライダーILO事務局長は、人権基準の確立など祝賀すべき要素は多数あるものの、貧困や差別など検討すべき課題も多いとして、先住民族の権利の完全なる実現に向けて活動のさらなる拡充と協力体制の強化を約するメッセージを発表しました。

  15.  

    人身取引反対世界デー

    ILO事務局長声明:人身取引は過去のものではない 

    2014年7月30日

     国連は人身取引被害者の状況とその権利の促進・保護に関する啓発活動に力を入れるため、2014年から7月30日を人身取引反対世界デーに定めました。世界デーのこの日、ガイ・ライダーILO事務局長は今年のILO総会で強制労働条約(第29号)の新たな議定書と補足的な勧告が採択されたことを紹介し、人身取引は過去の問題などではないことに注意を喚起する声明を発表しました。

  16. © Yasuyoshi Chiba / AFP 2014

    協同組合の国際デー

    ILO事務局長メッセージ:持続可能な開発のための協同組合 

    2014年7月5日

     7月第1土曜日(2014年は7月5日)に設定されている協同組合の国際デーに際し、ガイ・ライダーILO事務局長は、持続可能な開発に寄与する協同組合の力を強調し、その支援に向けた引き続きの協力を約するメッセージを発表しました。

  17.  

    児童労働反対世界デー

    2014年児童労働反対世界デー(6月12日)ILO事務局長声明 

    2014年6月12日

     ILOは児童労働に関する初のグローバル・レポートが総会で審議された2002年から審議が行われた6月12日を児童労働反対世界デーと定め、この問題に世界の注意を喚起しています。社会的保護(社会保障)をテーマとする2014年の世界デーに際し、ガイ・ライダーILO事務局長は子どもを児童労働から引き離す上での社会的保護の重要性に光を当てる声明を発表しました。

  18. © Pairoj / AFP 2014

    世界環境デー

    ILO事務局長メッセージ:声を上げよう、海面ではなく 

    2014年6月5日

     「声を上げよう、海面ではなく」をテーマとする2014年の世界環境デー(6月5日)に際して発表したメッセージで、ガイ・ライダーILO事務局長は、特に劇的で脅威的な影響にさらされている小島嶼途上国の状況は今世紀末にほとんどの国が直面するであろう損害の可能性の先触れであるとして、ILOなどの研究が気候変動を放置したままでは経済成長や仕事がますます損なわれると結論づけていることを紹介して、持続可能な開発は仕事の世界の積極的な関与を伴って初めて可能であると説いています。

  19. © Flickr/Kevin Goebel 2014

    国際反ホモフォビア・トランスフォビア・デー

    2014年国際反ホモフォビア・トランスフォビア・デー(5月17日)ILO事務局長メッセージ 

    2014年5月17日

     2014年の国際反ホモフォビア・トランスフォビア・デー(5月17日)に際し、ガイ・ライダーILO事務局長は、性的指向や性同一性と無関係にすべての男女のディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を促進するという公約を再確認するメッセージを発表しました。

  20. © Peter Parks / AFP 2014

    国際家族デー

    ILO事務局長声明:男女ともに実現されたディーセント・ワークは家族のより良い状態を確保 

    2014年5月15日

     2014年の国際家族デー(5月15日)に向けた声明において、ガイ・ライダーILO事務局長は13日に発表した母性保護に関する新刊書に言及し、この20年間母性保護の分野で目立った改善が見られることを元気づけられるとしつつも、8億人を超える女性がいまだに十分な保護を受けていないなどといったように進展にはばらつきがあり、スピードアップが必要なことに注意を喚起した上で、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)は家族と開発を結ぶ鎖の重要な輪であり、すべての人々により良い未来が構築される助けを家族が提供できるようにする手段であると説いています。

  21. © Bulent Kilic / AFP 2014

    トルコの炭鉱事故

    トルコの鉱山事故遺族にILO事務局長が弔意を表明 

    2014年5月14日

     5月13日にトルコで発生した炭鉱事故で200人以上の鉱山労働者が死亡し、数百人が閉じ込められたとの報に接したガイ・ライダーILO事務局長は翌14日に、ILOを代表して遺族に対する心からの弔意を示す声明を発表しました。

  22. ナイジェリアの女子生徒誘拐

    ナイジェリアで誘拐された少女達が無事に帰宅できることを願うILO事務局長 

    2014年5月6日

     今年4月にナイジェリアで200人以上の中等学校女子生徒が武装勢力の「ボコ・ハラム」に誘拐されたことに対しては潘基文国連事務総長をはじめ国際社会から非難が相次いでいます。ガイ・ライダーILO事務局長も5月6日に、発言力を封じられた少女たちの声を代弁するものとして、まともな子ども時代と教育に対する権利の擁護を訴え、生徒たちを即座に無傷で解放することを犯人たちに求める声明を発表しました。

  23.  

    労働安全衛生世界デー

    ILO事務局長声明:職場における化学物質の危険を抑制 

    2014年4月28日

     2014年の労働安全衛生世界デー(4月28日)のテーマは「職場における化学物質の使用上の安全と健康」です。世界デーに際して発表した声明において、ガイ・ライダーILO事務局長は、化学物質の重要性と潜在的な危険に注意を喚起した上で、職場における化学物質の使用に係わる危険及び職業上の危害を防止・管理する手引きを提供するILO基準やしっかりとした化学物質管理戦略を構築する上で参考になる数多くの実際的な経験の存在を指摘して、職場にプラスの違いをもたらすために各自ができることに焦点を当て、安全で健康的な作業環境を享受できる全ての労働者の権利を保護することによって人間の尊厳と仕事の尊厳を尊重するディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)戦略に向けて尽力しようと呼びかけました。

  24. © UN Women 2014

    国際女性の日

    男女平等に向けて努力するすべての人々と力を合わせることを約すILO事務局長 

    2014年3月6日

     2014年の「国際女性の日(3月8日)」に際し、ガイ・ライダーILO事務局長は、平等と差別禁止の原則がほとんどの国の法律に組み込まれたことなど著しい進展がある一方で、女性の労働力率増加に向けた歩みが不均等であることなど、しばしば深いギャップが頑固に残っている現状を指摘して一層の取り組みを求め、男女平等に向けて努力しているすべての人々と力を合わせることを約す声明を発表しました。

  25. © Ahmad Al-Rubaye / AFP 2014

    第2回開発と雇用アラブ・フォーラム

    ILO事務局長基調演説:持続可能な開発の中心にあるのはディーセント・ワーク、社会的保護、権利の尊重 

    2014年2月24日

     サウジアラビアで開かれた第2回開発と雇用アラブ・フォーラムの開会式で行った基調演説において、ガイ・ライダーILO事務局長は社会正義に対する要求はすべての人にディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を実現することによって満たされなくてはならず、必要としている人々に社会的保護を提供することは社会を一つにまとめる連帯の表明であると説きました。

  26. © Bay Ismoyo / AFP 2014

    世界社会正義の日

    ILO事務局長声明:私たちが直面している底深い社会の危機は社会正義の危機でもある 

    2014年2月20日

     2014年の世界社会正義の日(2月20日)に際して発表した声明で、ガイ・ライダーILO事務局長は、すべての人にとっての回復、つまり真に世界規模の社会と経済の回復、そしてすべての人々が貧困から抜け出す助けになるような2015年以降の開発課題の理想の下に結集することを政策策定に携わる人々に呼びかけています。同日行った記者発表でILOと欧州安全保障協力機構(OSCE)は、人身取引との闘いは貧困、失業、不平等との闘いであることを強調しました。

  27. © Tang Chhin Sothy / AFP 2014

    声明

    ILOがカンボジア政府に暴力の終結を呼びかけ 

    2014年1月28日

     カンボジアでストライキ中の労働者が警察隊によって襲撃・逮捕され、死傷者が出る事態にまで発展したことに対し、ILOは人命の喪失を悼むと共に深い懸念を表明しました。

  28.  

    論評

    不平等の縮小は経済成長を押し上げるだろう 

    2014年1月24日

     1月22~25日にダボスで開かれた2014年の世界経済フォーラム年次総会に出席したガイ・ライダーILO事務局長は、予想より早い回復を見せている世界経済に対して失業者数や世帯所得の改善は膠着状態にあるとして、1月21日に発表したILOの年次刊行物『Global employment trends(世界の雇用情勢)』の2014年版が、ほとんどの国で穏やかな景気回復が労働市場の改善につながっていないことをはっきりと示していることを紹介しました。

  29. 声明

    カンボジアに関するILOの声明 

    2014年1月13日

事務局長出演動画-2014年

  1.  ガイ・ライダーILO事務局長が出ている主な動画(主として英語)のリストです。完全なリストについては、ILO事務局長の英語ウェブページをご覧下さい。

  2.  

    OECD2014年新世界フォーラム

    私たちの関心事の中心に完全雇用が位置するような未来の構築は私たち皆の責任と説くILO事務局長(英語) 

    2014年10月7日

     政治、経済、企業のリーダーが率直かつ正直に基本的な問題を論じる弁論の場として2014年10月7~8日にパリの経済協力開発機構(OECD)本部で開かれた第6回OECD新世界フォーラムは、初日の討論テーマの一つとして、「仕事の未来」を取り上げました。パネリストの一人として議論に参加したガイ・ライダーILO事務局長は、失業者数が世界全体で約2億人に達し、今後10数年間は労働力人口の増加に対応するだけでも毎年4,200万人分の雇用を新規に創出する必要があるといった仕事の量の問題から、フルタイムの会社員が急速に減少し、個人事業主としてインフォーマルな就労形態にある労働者が相当多数を占めているなどといった質の問題、業務外注をますます進めている企業の風潮など、雇用関係から一般的な労務サービス提供の商業契約関係へと変わりつつある仕事の世界を取り巻く現状を報告し、科学技術や気候変動、グローバル化といった事項を注視してこの変化に対応していく必要性を論じました。