ILO創立100周年

ILO創立100周年のハイライト(英語・2分20秒)

 1919年に誕生したILOは2019年に創立100周年を迎え、世界各地で様々な行事が催されました。日本でも6月に衆参両院でILO創設100周年記念決議が採択され、10枚組の記念切手が発行され、仕事の未来世界委員会の報告書を取り上げた2月のシンポジウムや日本とILOの100年の歴史を振り返った11月の第32回国際労働問題シンポジウムなど、様々な記念行事が開かれました。ILO駐日事務所は歴史写真集労働安全衛生に関する100年の経験などの記念刊行物の日本語版を刊行しました。

 創立100周年は1月22日に仕事の未来世界委員会の報告書の発表と共に公式に幕を開けました。1月9日に第1章が開設された9章構成の創立100周年記念ウェブサイト「私たちの物語、あなたの物語」は、2月から3月にかけて章ごとに順次開設されました。3月8日の国際女性の日のジュネーブにおけるイベントには、アカデミー賞受賞作品「ROMA ローマ」の主演女優ヤリッツァ・アパリシオさんが出席しました。

 1919年4月11日にはパリ平和会議の本会議でILO憲章の草案とそれを起草した国際労働立法委員会の報告書が承認され、これをもってILOが誕生したことになります。これを記念して、4月10日には国連総会でILO創立100周年祝賀式典が開かれ、4月11日には世界24カ所を結んで24時間の記念イベントを開催しました。各地で展開された100周年記念広報キャンペーンですが、4月には例えば、カタールで「楽しく走ろう労働者ランニング大会」が催され、5月にはジュネーブのILO本部で職員殊勲賞授与式典や100周年記念小道開設式が開かれ、6月には開設60周年を迎えたILOアフリカ総局のウェブサイトに、100周年を記念してILOの活動が影響を与えた100人の証言をアフリカから紹介するウェブページ「100年間、100人の暮らし」が設けられました。

 100周年記念総会と銘打たれた6月のILO総会には、多数の国家元首・政府首脳、国際機関トップ、先代及び先々代のILO事務局長などが駆けつけ、「仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言」と暴力・ハラスメント条約(第190号)が採択されました。7月には「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)のための規制第6回会合」が開かれ、ガイ・ライダーILO事務局長がタイを公式訪問し、チリのサンティアゴの地下鉄でILO創立100周年記念展が開かれ、ニューヨークのナスダック証券取引所ではムサ・ウマルILO現地業務・パートナーシップ担当副事務局長が労使と共に取引終了を知らせる鐘を鳴らしました。8月にはアブジャで若者就労グローバル・フォーラムが開かれ、9月に開かれた国連の気候行動サミットでは「仕事のための気候行動イニシアチブ」が発表され、フォード財団と共催した仕事の未来に関するリーダーズ・サミットなど複数のイベントが開かれました。10月にはジュネーブの本部建物を歴史上初めて一般公開し、11月にはジュネーブの本部で恒例の職員記念写真の撮影が行われ、社会的保護週間などのイベントが開かれ、12月には第14回アフリカ地域会議がアビジャンで開かれました。

広報記事・記者発表

  1. ILO創立100周年

    広報動画-ILO創立100周年を振り返る ほか  

    2019年12月23日その他

     1919年に創設されたILOは2019年に創立100周年を迎えました。これを記念して、仕事の世界からの声として各国政労使やILO職員などから寄せられたILOに寄せる思いを集めた証言集から、インドや米州などとILOとの100年の関係を紹介した動画、フランクリン・ルーズベルト第32代米国大統領のILO総会演説などの古い記録映像、祝賀と宣言と再確認の1年間の振り返り映像まで、様々な広報動画が制作されました。

  2. ILO統計局ブログ:ILO創立100周年

    ILO創立100周年記念:ILOと労働市場に関する統計100点  

    2019年12月23日

     100年間のILOの歴史は、労働市場の改善に向けた世界中の国々や諸機関の活動を支援し、そしてもちろん自らの活動の基盤となる情報を提供する100年間の労働統計の歴史でもあります。ILOの100周年は労働統計の進歩を祝う機会でもあります。

  3. © Frans Persoon 2019

    論評-労働時間

    労働者の権利の道しるべ:第1号条約  

    2019年11月14日

     100年前の11月28日に第1回ILO総会で採択された最初の条約は労働時間に関するものでした。ジュネーブのILO本部では11月14日に、1919年の労働時間(工業)条約(第1号)の採択100周年を記念するイベントが開かれました。この記事では、ILOのジョン・メッセンジャー労働時間専門官が第1号条約の歴史と影響力を振り返ります。

  4. お知らせ-母性保護条約(第3号)採択100周年

    母性保護の100年:全ての人のために変える休暇・ケア政策  

    2019年11月6日

     100年前の10~11月に開かれた第1回ILO総会では6本の条約が採択されましたが、その一つは母性保護に関するものです。ジュネーブのILO本部では、2019年11月8日に「1919年の母性保護条約(第3号)」の採択100周年を記念するイベントを開催します。

  5. © Council of the EU 2019

    記者発表-ILO創設100周年記念宣言

    欧州連合(EU)理事会が仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言を歓迎  

    2019年10月24日

     EU理事会は10月24日に、今年のILO総会で採択された「仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言」を歓迎し、人間を中心に据えた仕事の未来に向けた取り組みを加盟国に呼びかける結論文書を採択しました。

  6. 記者発表-ILO創立100周年記念イベント

    海抜100メートルでILO創立100周年を祝う  

    2019年10月22日

     東欧・中央アジア10カ国とロシア内の複数の地域で展開する「独立国家共同体(CIS)諸国における若者の就労に向けたパートナーシップ・プロジェクト」の一環として、ロシア連邦コミ共和国を訪れたILO東欧・中央アジア・ディーセント・ワーク技術支援チーム(DWT)兼国別事務所の雇用専門官らはILO創立100周年を記念して鉱山の中に入り、海抜100メートルの地点で働く若者らと交流しました。

  7. © ILO 2019

    記者発表-ILO創立100周年記念イベント

    ILO本部公開日(2019年10月15日)成功裏に終了  

    2019年10月17日

     ILOが100年の歴史の中で初めて設けたジュネーブ本部の一般公開日は、展示や映像からインタラクティブゲームまで様々な機会を通じてILOの活動を垣間見る機会を提供しました。

  8. ILOブログ記事-会議通訳の100年

    耳に届く声  

    2019年10月3日

     同時通訳は第二次世界大戦後に開かれたニュルンベルク裁判と共に発展したと考える方が多いですが、実はこの概念はアルベール・トーマ初代事務局長の下、ILOで生まれました。

  9. 記者発表-ILO創設100周年記念宣言

    国連総会が仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言を承認  

    2019年9月16日

     今年のILO総会で採択された「仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言」を歓迎し、宣言が提案する政策内容を活動に組み込むことの検討を国連諸機関に呼びかける決議が国連総会で採択されました。

  10. © ILO 2019

    記者発表-ILO創立100周年記念批准促進キャンペーン

    ILO創立100周年記念批准促進キャンペーンに応えて条約批准が増加  

    2019年9月13日

     条約批准を加盟国に奨励するILOのキャンペーンが効果を発揮しています。

  11. 記者発表-ILO創立100周年

    ILO創立100周年記念登山チームがモンブラン登頂に成功  

    2019年9月4日

     ILO創立100周年を記念し、スイス及びフランスの政労使代表とILOチーム計9人がモンブラン登頂に成功しました。

  12. 記者発表-ILO創立100周年

    ILOを南米に紹介:アルベール・トーマILO初代事務局長の長大な旅  

    2019年8月7日

     ILOの100年の歴史を振り返る広報記事の第5弾として、日本から欧州まで約50日かかっていた時代に、ILOとの距離を縮めるために世界中の加盟国を精力的に回って歩いたアルベール・トーマILO初代事務局長の南米への旅を取り上げます。

  13. © ukhouseoflords 2019

    記者発表-ILO創立100周年

    英国上院が創立100周年を迎えたILOの功績を評価  

    2019年7月24日

     英国上院(貴族院)は2019年7月19日の一般討議の過程で、創立100周年を迎えたILOを祝福し、社会正義とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の促進に向けたその功績を評価しました。

  14. © Claude Truong-Ngoc 2019

    ILO事務局長講演-ILO創立100周年と仕事の未来

    自己満足に浸るべき時ではない(英語)  

    2019年7月8日

     フランス国立行政学院で「私たちの望む仕事の未来:ILO創立100周年」の題で講演を行ったガイ・ライダーILO事務局長は、ILOの過去を振り返った上で、新たに採択された仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言を指針とし、国際労働基準などのユニークな手立てを用いて、この「新たなる残忍な世界」において砦となるべきILOの未来について論じました。

  15. 広報動画-ILO創立100周年

    チリの記憶博物館でILOの100年の旅を展示(西語)  

    2019年7月3日

     チリの記憶博物館が同国に所在するILO南米南部諸国ディーセント・ワーク技術支援チーム(DWT)兼国別事務所と協力して2019年6月17日から9月1日まで開催しているILO創立100周年記念展示会では、労働力移動や児童労働、現代の奴隷制、障害、仕事の世界における女性など、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を構成する四つの柱を通じて、ILOの100年間にわたる社会正義探求の旅を振り返っています。

  16. 記者発表-ILO創立100周年

    日本の国会がILO創設100周年記念決議を採択  

    2019年6月26日

     2019年6月26日、日本の国会は、衆参両院において、ILO創設100周年を記念し、全会一致で「国際労働機関(ILO)創設百周年に当たり、ILOに対する我が国の一層の貢献に関する決議」を採択しました。

  17. 広報動画-ILO創立100周年

    ILOの推進力:労働者グループ(英語)  

    2019年6月9日

     ILOは国際機関で唯一、労使の代表が政府と共に意思決定に関わる機関です。この広報動画では、三者構成の仕組みの誕生から説き起こし、ILOの中で三者構成原則を実践する理事会の活動、そして様々な労働基準の制定や、南アフリカの人種隔離政策であるアパルトヘイトの撤廃からポーランドの民主化まで、歴史の節目節目に重大な影響力を及ぼしてきた労働者グループの視点からILOの歴史を追っています。

  18. 論評:労働安全衛生

    100年間のILOの活動:仕事をより安全でより健康的なものに  

    2019年5月21日

     労働安全衛生はILOの1919年の創立以来の中核的な要素の一つです。今年の労働安全衛生世界デーの報告書の中心的な著者であるマナル・アッジILO労働安全衛生技術専門官が、ILOの最初の100年間における労働安全衛生分野の主な出来事を列挙し、今後の課題を展望します。

  19. 記者発表-ILO創立100周年

    今年はフィラデルフィア宣言採択75周年  

    2019年5月10日

     75年前の1944年5月10日に米国フィラデルフィアで開かれたILO総会で採択された宣言は、ILOの社会的な使命に力強い新たな弾みを与えるものでした。

  20. 記者発表-ILO創立100周年

    国連事務総長、スイス、ジュネーブの代表が出席して創立100周年記念行事をILO本部で開催  

    2019年5月9日

     2019年5月8日に開かれたILO創立100周年記念行事では、スイス政府から寄贈された樹木によって作られた100周年記念並木道の植樹式と記念銘板の除幕式が行われました。

  21. 写真スライドショー-ILO創立100周年

    社会正義の探求(英語)  

    2019年4月30日

     1919年の創立以来、国際労働基準は常にILOの活動の中核に位置してきました。5月1日のメーデーを前に制作されたこの写真スライドショーは、紛争と社会不安を背景に、社会正義探求の旅に乗り出したILOの姿を創設当初の歴史的な写真で表現しています。

  22. 記者発表-労働安全衛生

    ライダーILO事務局長が安全衛生条約の批准を全加盟国に呼びかけ  

    2019年4月23日

     労働安全衛生世界デーに先だって開かれた全ロシア労働安全衛生週間(4月22~26日)の会合で、ライダーILO事務局長は、仕事の世界が急速に変化する中、ILOにとっての優先事項は労働者の福祉であり続けると唱えました。

  23. © Paul Hennessy / NurPhoto 2019

    記者発表-労働安全衛生世界デー

    仕事の変化と共に登場してきた新たな安全・健康問題  

    2019年4月18日

     4月28日の労働安全衛生世界デーを前に発表された報告書は、労働安全衛生分野におけるILOの100年間の活動を振り返ると共に、仕事の世界に新たに登場してきた安全・健康問題に光を当てています。

  24. 記者発表-国際法会議

    ILO100周年記念社会正義のための法国際会議を開催  

    2019年4月18日

     ILO創立100周年を記念するものとしてジュネーブのILO本部で開かれた国際会議に出席した、第一線で活躍する法学者や実務家らは、社会・労働権、社会正義の探求、国際公法の発展に対するILOの貢献などといった重要な問題を話し合いました。

  25. 記者発表-ILO創立100周年記念行事

    国連総会でILO創立100周年を祝賀  

    2019年4月8日

     ILO創立100周年を記念し、ニューヨークの国連本部では今週、国連総会特別会合から若者代表の国際集会まで一連の記念行事が催されます。

  26. 新着-ILO創立100周年

    ILO100周年記念サイト「私たちの物語、あなたの物語」  

    2019年4月2日その他

     創立100周年を記念して、第1章「政労使三者構成原則と社会対話」から第9章「仕事の未来」まで9章構成でILOの過去、現在、未来を歴史的な映像資料や写真、音声ファイル、文書史料なども通じて探求できる対話型ウェブサイト(英語等6カ国語)を開設しました。

  27. 記者発表-ILO創立100周年記念行事

    100年間を1日で:バーチャルツアーで地球を一周(2019年4月11日)  

    2019年3月28日

     来る4月11日に創立100周年を記念し、ILOの多様性を示すことを目指し、24のILO事務所を結び、24時間のイベントが開催されます。

  28. 記者発表-国際労働基準

    「一つをみんなのために」ILO創立100周年記念批准促進キャンペーン:加盟国にILO条約批准を呼びかけ  

    2019年2月18日

     ILO創立100周年を記念するものとして、ILOは加盟国に2019年中にILOの条約または条約に付属する議定書を最低1本批准することを呼びかける批准促進キャンペーンを開始しました。

  29. 記者発表-仕事の未来世界委員会報告書

    仕事の未来世界委員会報告書を世界に先駆けて日本で議論  

    2019年2月1日

     ILO駐日事務所と厚生労働省は2019年1月22日に発表された仕事の未来世界委員会の報告書を題材とするILO創設100周年記念シンポジウムを2019年2月1日に東京・千代田区のイイノホールで開催しました。また、報告書の日本語訳を発行しました。

  30. 記者発表-国際労働基準

    タイがアジア初のILO漁業労働条約批准国に  

    2019年1月30日

     漁業労働条約の批准によって、タイは船上で働く漁業者に許容可能な暮らしの状態と労働条件を確保することを約しました。アジア初の批准国となったタイの動きに他のアジア諸国も追随することが期待されます。

  31. 論説-仕事の未来

    より明るい未来に向けた仕事  

    2019年1月29日

     2019年1月22日に発表された仕事の未来世界委員会の報告書は、より明るい未来のために3分野10項目の提案を行っています。世界委員会の共同委員長を務めたスウェーデンのステファン・ロヴェーン首相と南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は、報告書の発表を受けて発表した共同論説文で、社会契約の刷新、そして経済的安定、機会平等、社会正義を伴ったより明るい未来を構築しなくてはならない理由を説明しています。

  32. ILO事務局長演説-ILO創立100周年

    努力と偉業の100年間  

    2019年1月22日

     ジュネーブのILO本部で2019年1月22日に開かれたILO創立100周年公式開幕式典で行った演説で、ガイ・ライダーILO事務局長は、ILOの100年の歴史を振り返った上で今後の課題を示しました。

  33. © Shen zhicheng / Imaginechina 2019

    記者発表-仕事の未来世界委員会

    人間らしく働きがいのある仕事の未来のために人を中心に据えた政策課題が必要  

    2019年1月22日

     本日発表された仕事の未来世界委員会の画期的な報告書は、すべての人に対する労働保障、誕生時から老齢期に至る社会的保護、生涯学習の資格など、10項目の提案を行っています。報告書の内容を分かりやすく図示した図解物語(英語)も作成されています。

  34. 記者発表-新刊発表のお知らせ

    1月22日に仕事の未来報告書を発表、ILO創立100周年が公式に開幕  

    2019年1月14&21日

     仕事の未来世界委員会の報告書を1月22日に発表します。同時に創立100周年公式開幕式典も開きます。この模様はライブ動画でご覧になることができます。

  35. 記者発表-国際労働基準

    英国が漁業労働条約(第188号)を批准して漁業部門にディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を確保する取り組みに参加  

    2019年1月16日

     創立100周年を記念するものとして、ガイ・ライダーILO事務局長は、本年中に少なくとも1本の条約を批准することを加盟国に呼びかけています。この先頭を切るものとして、英国が漁業労働条約(第188号)を批准しました。

  36. 記者発表-ILO創立100周年

    ILOを人々の意識に届けるグローバル広報キャンペーン始動  

    2019年1月10日

     創立100周年に際し、ILOは仕事の世界における問題と人々を結ぶ大規模な世界的広報キャンペーンを開始しました。

  37. 記者発表-ILO創立100周年

    ILOを構成する政労使の方々と共有できる創立100周年関連広報素材  

    2019年1月2日

     ILOは構成員たる政府、使用者団体、労働者団体と共に、100周年を機に、過去の業績を祝すと同時に仕事の世界についての権威ある国際機関としての立場を再確認することを目指しています。

  38. 広報動画-ILO創立100周年

    ILO事務局長新年のご挨拶  

    2019年1月2日

     1919年に誕生したILOは2019年に創立100周年を迎えました。新年のご挨拶として、ガイ・ライダーILO事務局長はILOの最初の100年の活動を振り返ると共に、望ましい仕事の未来の形成に向けて、私たち皆が直面している課題に注意を喚起しています。

  39. 記者発表-ILO創立100周年

    ILO:社会正義を求めて戦ってきた100年間  

    2019年1月2日

     ILO創立100周年の年の開始に当たり、この機関の歴史と影響力を振り返り、次の100年に向けてどのように準備を整えているかについてまとめました。

  40. 広報記事-技術協力のパイオニア

    白百合川で働いて  

    2018年12月24日

     ILOの100年の歴史を振り返る広報記事の第4弾として、長い歴史の中に登場した数々の非凡な職員の中から、1950年代にアジア各国で協同組合の育成を手助けした経験を、1965年に刊行した回想録『River of the White Lily: Life in Sarawak(白百合川:サラワクにおける暮らし・英語)』で振り返ったピーター・グラートを取り上げます。

  41. 広報記事-ディーセント・ワーク

    グローバル化への対応:ディーセント・ワークをすべての人へ  

    2018年12月24日

     ILO100年の歴史の里程標的な出来事を振り返る広報記事の第3弾として、世紀の変わり目に導入された「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)をすべての人へ」という課題を取り上げます。

  42. © ILO 2019

    記者発表-ILO創立100周年

    道徳を行動に化してノーベル平和賞受賞  

    2018年11月29日

     ILOの100年の歴史の印象的な出来事を振り返るシリーズ記事の第2回目として、1969年のノーベル平和賞受賞を取り上げます。

  43. 広報記事-ILO100年史

    社会正義の家-過去、現在、未来  

    2018年11月9日

     ILOの理念とその豊かな歴史は本部が入っている建物と密接につながっています。ILOの100年の歴史を振り返るシリーズ記事の第1回目として、ILOの本部建物を取り上げます。

  44. 記者発表-ILO創立100周年

    ILO創立100周年を来年に控え、ガイ・ライダーILO事務局長がパリの休戦記念式典に出席  

    2018年11月9日

     11月11日の第一次世界大戦終結を記念してパリで同日開かれる式典に今年はガイ・ライダーILO事務局長も出席します。

  45. 記者発表-第19回ILO米州地域会議

    仕事の過去、現在、未来が交錯  

    2018年9月28日

     来る10月2~5日にパナマ市で開かれる第19回米州地域会議は、ILOと中南米の長い歴史における新たな一章の幕開けと言えます。米州は1936年にILOの初の地域会議が開かれた地でもあります。

  46. 記者発表-ILO創立100周年

    ILO100周年記念ビジュアル・アイデンティティ発表/予定される主な記念行事  

    2018年9月3日

     ILOは2019年に迎える創立100周年を前に、新たなビジュアル・アイデンティティ(VI)として100周年記念シンボルマークを作成し、日本を含む世界各地の40余りの事務所で使用を開始しました。

イベント

  1. 国外イベント

    グローバル社会的保護週間(英語)  

    ジュネーブのILO本部・2019年11月25~28日

     仕事の未来の文脈で持続可能な開発目標(SDGs)のターゲット1.3と普遍的社会的保護を達成するための道筋を検討し、今年のILO総会で採択された「仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言」の枠内で社会的保護の未来に向けた行程表について合意に達することを目指します。

  2. 国内イベント

    ILO/法政大学大原社会問題研究所創立100周年記念:第32回国際労働問題シンポジウム  

    大阪・2019年11月11日

     ILO同様、今年創立100周年を迎えた法政大学大原社会問題研究所と共催でILOと日本の100年の歴史を振り返り、仕事の未来について考察します。ILO条約勧告適用専門家委員会の委員を務める吾郷眞一・立命館大学衣笠総合研究機構教授が基調講演を行います。

  3. 国外イベント

    ILO創立100周年記念イベント(英語)  

    オスロ・2019年9月20日

     ノルウェーILO委員会とノルウェー国連協会が主催して開かれたイベントに出席したガイ・ライダーILO事務局長は、北欧諸国の理念、信念、価値の強みを評価した上で、それがILOの活動に与えてきた影響を振り返り、いわゆる北欧モデルとの関連性の観点から仕事の未来に向けたILO創設100周年記念宣言の提言内容を紹介する講演を行いました。

  4. 国外イベント

    ILO創立100周年記念会議「フィラデルフィア宣言の再検討」(英語)  

    ダブリン・2019年9月17日

     アイルランド出身のエドワード・フィーラン第4代ILO事務局長にちなみ、数年前からアイルランド国立大学で開かれているフィーラン講義に合わせて開催されたILO創立100周年記念会議に、マイケル・ヒギンズ大統領やノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティアルティ氏などと共に出席したガイ・ライダーILO事務局長は、「100歳のILOの未来に向けた任務」と題し、フィラデルフィア宣言に謳われているILOの諸原則の意義を考察し、100周年記念宣言を通じた今後の道筋を紹介する基調講演を行いました。

  5. 国外研修機会

    仕事の未来サマーアカデミー(英語)  

    トリノ・2019年8月12~23日

     創立100周年に際し、ILO国際研修センターは世界中の若者を対象に、望ましい仕事の未来の形成に向けた新たな戦略や政策を策定する際の助けになるような知識の構築を支援することを目指し、未来の仕事の世界に関する包括的な研修を提供します。

  6. 国外イベント

    第108回ILO総会  

    ジュネーブ・2019年6月10~21日

     ILO全加盟国の政労使代表が参加する100周年記念総会では、仕事の世界における暴力とハラスメントに関する条約と勧告の採択に向けた第二次討議などの技術議題に加え、100周年記念成果文書の採択に向けた討議や仕事の未来を始めとした100周年記念イニシアチブに関連した討議が行われます。

  7. 国外イベント

    ILO創立100周年記念イベント(英語)  

    ローマ・2019年5月31日

     大統領も出席して開かれたこのイベントに出席したガイ・ライダーILO事務局長は、仕事の世界が直面している課題の概要を述べ、1月に発表された仕事の未来世界委員会の報告書の内容を紹介し、望ましい仕事の未来に向けた協働の必要性を訴えました。

  8. 国外イベント

    仕事の未来100周年記念会議(英語)  

    ブリュッセル・2019年5月7日

     ベルギーのクリス・ペーテルス副首相兼雇用・経済・消費者大臣が主催して開かれたILO創立100周年記念会議に出席したガイ・ライダーILO事務局長は、1月に発表された仕事の未来世界委員会の報告書の内容を詳しく説明し、6月に開かれるILO総会で宣言の採択が検討されることを紹介する開会演説を行いました。

  9. 地域イベント

    アジアの仕事の未来地域対話(英語)  

    シンガポール・2019年4月29~30日

     アジア地域の政労使が参集し、1月に発表された仕事の未来世界委員会の報告書の提案事項を検討し、仕事の未来に向けた準備状況に関する情報を共有します。

  10. 国外イベント

    ILO創立100周年記念社会正義のための法国際会議(英語)  

    ジュネーブのILO本部・2019年4月15~17日

     ILO法務顧問室が主催するこの学術会議には立命館大学の吾郷眞一教授(条約勧告適用専門家委員会委員)などの法律専門家が世界各地から集い、法哲学、人権、国際公法、国際機関の法の四つの分野を取り上げ、社会正義という目標に向けたILOの活動を背景に、国際的な機構に現在影響を与えている法の理論や実務面での問題を議論します。

  11. 国外イベント-動画

    米国のILO加盟85周年記念イベント「仕事の世界を形作る:ILOと米国の関係」(英語)  

    ワシントンDC・2019年4月12日

     米国は1919年のILO創立の立役者の一つであったにもかかわらず、ILOに加盟したのはようやく1934年になってからでした。これは米国の初の国際機関への参加でした。その裏にはフランクリン・D・ルーズベルト政権下で長くその任にあったフランシス・パーキンス労働長官の尽力がありました。長官はその後、1941年のILO総会で女性として初めて議長を務めました。

     米国のILO加盟85周年を記念するものとして、米戦略国際問題研究所(CSIS)が開催した標記のイベントでは、パーキンス長官の伝記『ニューディール政策を支えた女性』の著者であるカースティン・ダウニーやガイ・ライダーILO事務局長も出席し、米国政労使と共に、ILOと米国の関係、米国から見たILOの意義、100人以上の若い女工が犠牲になったトライアングル・シャツウエスト工場の火災を目撃したことによってその後の人生を労働条件の改善に捧げたパーキンス長官とILOの関わり、仕事の未来など、幅広い事項について意見交換が行われました。

  12. グローバル・イベント

    ILO創立100周年記念24時間世界旅行  

    世界24カ所・2019年4月11日

     1919年4月11日にパリ平和会議の本会議においてILO憲章草案とそれを起草した国際労働立法委員会の報告書が承認され、ILOの誕生が決まりました。これを記念して100年後の2019年4月11日に、ILOは世界各地のILO事務所24カ所をインターネット中継で結び、24時間にわたる記念イベントを開催しました。

  13. 国外イベント

    国連総会におけるILO創立100周年記念特別会合(英語)  

    ニューヨーク・2019年4月10日

     4月10日に開かれた国連総会のILO創立100周年記念特別会合で演説したガイ・ライダーILO事務局長は、100年の軌跡を振り返った上で、この機関の目的と将来の方向性についての見解を述べました。

  14. 国外イベント

    「仕事の未来:ILO100周年に向けて」会議(英語)  

    レイキャビク・2019年4月4~5日

     北欧閣僚理事会主催の仕事の未来をテーマとする会議に出席したガイ・ライダーILO事務局長は、北欧諸国をILOの諸原則を体現するモデルと讃え、今年6月のILO総会で採択が期待される仕事の未来宣言の討議資料となる、1月に発表された仕事の未来世界委員会の報告書の提案内容を詳しく紹介しました。

  15. 国外イベント

    国際女性の日記念イベント(英語)  

    ジュネーブのILO本部・2019年3月8日

     「男女平等に向けて大跳躍:より良い仕事の未来を全ての人に」のテーマの下で開かれる今年のイベントでは、ベネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞した映画「ROMAローマ」の主演女優で、今年のアカデミー主演女優賞にもノミネートされたヤリッツァ・アパリシオさんが基調講演を行います。

  16. 国外イベント

    南アフリカにおける仕事の未来世界委員会報告書の発表に際してのガイ・ライダーILO事務局長の演説-仕事の未来の不確実感と不安感に取り組もう(英語)  

    ダーバン・2019年3月1日

     ILO創立100周年記念行事として南アフリカで開かれた仕事の未来世界委員会の報告書発表会に出席したガイ・ライダーILO事務局長は、世界委員会の共同委員長を務めたシリル・ラマポーザ同国大統領による報告書の内容紹介を受けて、政労使の関与を得て仕事の未来に関する国内戦略を整備することを全加盟国に呼びかける報告書の提案事項や6月のILO総会で予定されている仕事の未来宣言の採択など、今後の予定を中心に演説し、「恐れではなく、希望を反映するような選択を」と説いた南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の言葉も引用し、世界委員会の提案事項、宣言の内容を行動に転化して各国に結果をもたらすことの重要性を強調しました。

  17. 国外イベント

    一律子ども給付金国際会議(英語)  

    ジュネーブのILO本部・2019年2月6~8日

     持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて最近検討されることが増えている一律子ども給付金について、一定の効果を上げている、これに代わる現金給付制度の実施から得られた証拠とその影響の観点から検討が行われます。

  18. 国外イベント

    国際会議-すべての人への社会的保護を2030年までに達成することを目指して共に働こう(英語)  

    ジュネーブのILO本部・2019年2月5日

     すべての人への社会的保護という目標の達成に向けた活動から学んだ教訓や得られた好事例を政府、多国間機関、その他様々な関係機関の代表が集って共有します。

  19. 国内イベント

    ILO創設100周年記念シンポジウム  

    東京・2019年2月1日

     ILO駐日事務所と厚生労働省の共催で仕事の未来をテーマに話し合いを行います。入場無料

  20. 国内イベント

    ILO創設100周年記念トーク・イベント&キャリア・セミナー  

    東京・2019年1月30日

     ILO駐日事務所と外務省の共催で、ILOや他の国際機関での勤務に関心のある方を対象に開かれるセミナーです。ILO人材開発局長による講演も行われます。入場無料

  21. 国外イベント

    ILO創立100周年公式開幕式典(英語)  

    ジュネーブのILO本部・2019年1月22日

     日本時間深夜零時から始まる創立100周年公式開幕式典の模様はライブ動画でご覧になれます。

  22. 国外イベント

    仕事の未来世界委員会報告書発表会(英語)  

    ジュネーブのILO本部・2019年1月22日

     21世紀に社会正義を達成する基盤となる仕事の未来を探るため、政労使による国内対話を経て、1年以上にわたる議論を重ねてまとめられた仕事の未来世界委員会の報告書が発表されます。日本時間午後6時半から行われる発表の模様はライブ動画でご覧になれます。

  23. 国外イベント

    LO主催ILO100周年記念大会におけるガイ・ライダーILO事務局長の演説-未来は私たちが行う意識的な決定にかかっている(英語)  

    オスロ・2019年1月8日

     世界各地で開かれるILO創立100周年記念行事の最初のものとして、ノルウェー労働総同盟(LO)が主催して開かれた大会に出席したガイ・ライダーILO事務局長は、ノルウェーで機能している三者構成原則を評価し、創立当初から続く同国とILOの密接な歴史に言及した上で、仕事の未来世界委員会の活動も紹介しつつ、望ましい仕事の未来を形成する上での対話の重要性を強調しました。また、国際的な仕組みや国内の人々の生活を取り巻く機構の多くが現在世界中で直面している大きなプレッシャーに言及し、寛容性や対話の余地の縮小などの時代の風潮に対する防波堤になることがILOの責務であるとの自説を披露しました。

刊行物

  1. 英語刊行物

    ILO創立100周年:社会正義のための法  

    2019年12月16日

     ILO創立100周年を記念するものとして4月に開かれた国際会議の参加者が会議記録に基づいてまとめた論文に現役及び元ILO職員による寄稿を加えて国際公法の発展にILOが与えてきた影響をまとめた書籍。国際労働基準の採択からその適用監視、政労使三者構成の統治機構の機能までILOを特徴付ける前向きの法的思考は常に社会正義の促進に寄与してきました。

  2. 英語刊行物

    国際労働機関:グローバル社会政策の100年  

    2019年10月29日

     主に世界の社会政策と仕事の世界に与えてきた影響の点からILOの100年の歴史を振り返る書籍。平和条約に人種平等主義を盛り込もうとして日本が失敗したことがILOと国際連盟の組織分離を招いた一因であったことや、第1回総会で日本代表団紅一点の田中孝子政府顧問が行った演説が国内で騒動を引き起こしたこと、アルベール・トーマILO初代事務局長の日本訪問など、日本に関するエピソードも記されています。

  3. 英語刊行物

    児童労働に対する取り組み:100年の活動  

    2019年6月13日

     児童労働反対世界デー(6月12日)に合わせて作成された本書は、19世紀に遡る子どもの労働を規制しようとの動きから2025年までにあらゆる形態の児童労働の根絶を目指す国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」のターゲット8.7の採択に至る児童労働に対する世界の取り組みとその中で中心的な役割を演じてきたILOの100年の歴史を記録しています。報告書の内容を写真で紹介したスライドショーも作成されています。

  4. 有料英語刊行物

    平和を欲すれば正義を培え  

    2019年6月10日

     1919年から2019年に至るILOの100年の歴史をたどった写真集。日本語版も作成しました。ご希望の方はILO駐日事務所までご相談下さい。

  5. 英語刊行物

    仕事の未来の中心に位置する安全と健康:土台となる100年の経験  

    2019年4月15日

     4月28日の労働安全衛生世界デーに向けて発表された本書は、労働安全衛生分野におけるILOの100年間の活動を振り返ると共に、仕事の世界に新たに登場してきた安全・健康問題に光を当てています。日本語版を作成しました。

  6. 英語刊行物

    男女平等に向けて大跳躍:より良い仕事の未来を全ての人に  

    2019年3月7日

     3月8日の国際女性の日に際して発表された本書は、5年間に及ぶ「働く女性100周年記念イニシアチブ」の活動の成果物として、仕事の世界に見られる男女格差の現状をまとめた上で、男女平等に向けた取り組みの道筋を指し示しています。日本語版を作成しました。

  7. 英語刊行物

    スリランカの小自作紅茶農家の仕事の未来  

    2018年12月15日

     ILOスリランカ・モルジブ国別事務所による委託調査の成果物である本書は、スリランカの小自作紅茶農家の労働事情をディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の観点から評価し、紅茶産業の仕事の未来にとって持つ意味合いを検討しています。

  8. 英語有料刊行物

    女性のILO:1919年から現在に至る国際ネットワーク、国際労働基準、男女平等  

    2018年3月15日

     本書はILOの女性労働との関わりを振り返ることによって、国際的な労働政策の中における女性の立場を分析しています。

  9. 英語有料刊行物

    ILO:ジュネーブから環太平洋地域へ-東と西の出会い  

    2015年12月16日

     この論文集は米州とアジア太平洋地域で社会・経済改革を進めるための理念や実践をILOがいかに手助けしてきたかを示しています。

  10. 第102回ILO総会事務局長報告

    ILO創立100周年に向けて:現実、刷新、政労使三者による公約  

    2018年5月22日

     ガイ・ライダーILO事務局長が総会に提出したこの初の事務局長報告は、仕事の世界を取り巻く現状を概説した後、この状況の中で6年後に迫ったILO創立100周年、そして次の100年に向けてILOが組織として取り組むべき課題を提案しています。

  11. 英語刊行物

    国際労働機関と社会正義の探求1919~2009年  

    2009年3月16日

     ILOは1919年に社会正義と平和は手を携えて進むとの信念のもとで設立されました。本書は、就労に係わる権利や雇用の質、所得保護、貧困削減、公正なグローバル化、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)をすべての人へといった目標など、過去90年間にわたって経済と政治の激動の中でILOが掲げてきた理念を物語り、100周年に向けた提言を行っています。

ILO創立100周年公式開幕式典模様(英語・1時間4分29秒)