2018年10月-12月 - ILO駐日事務所インターンシップ修了者の声

Saki Komahashi
Career Direction: Youth Employment
インターン期間:2018年10月~12月

これまで青年海外協力隊やイギリスの大学院留学を通じて、教育開発についての知識や経験を積んできました。その中でも若者に対する教育や職業訓練を通じた雇用支援に将来的に関わりたいと考えるようになり、教育の側面だけでなく労働や雇用に関する知識を身につけたいと考えILOのインターンシップに参加させていただきました。

インターンとして働き始めてからは、自身にとっては新しい分野のため学ぶことが非常に多く、若者の雇用問題に限らず幅広い分野の労働問題やILOの取り組みについて知ることができました。アフリカの協同組合からの研修生に同行して資料館や小売店を訪問したり、オリンピック・パラリンピック関連のフォーラムで政治家の方や選手の方にお会いしたりなど貴重な経験もできました。ツイッターを使った広報活動も行い、自分の関心のあるトピックについてリサーチできたこと、より効果的な広報の方法について調査できたことも有益でした。国内外のILO職員の皆さんにもたくさんのことを教えていただきましたし、他の国際機関の職員やインターンの方々と情報交換できたことも今後の進路を選択する上で参考になりました。今後はILOで学んだ知識と得た経験を活かして途上国の若者の教育や雇用の問題に取り組んでいきたいです。

ILOでのインターンを検討されている方へのメッセージとしては、応募時点で労働に関する知識が十分でなくても、学ぶ意欲があればぜひ挑戦していただきたいです。業務に取り組む中で調査をする時間は取れます。ILOの取り組む課題は多様なので、知識の幅がぐんと広がりますし、学びたい分野にフォーカスした広報活動などもさせてもらえます。少しでもILOの活動に共感する部分があればぜひ応募してみてください。


Kiji
Career Direction : Lawyer

私は、普段は小規模の法律事務所で弁護士として勤務しています。弁護士になって数年が経過し、何か新しいことにも取り組んでみたいと思っていたこと、労働問題は法律事務所での業務でも一定程度取り組んでおり、勉強が必要と思っていたこと、そういえば昔は国際機関での勤務にも憧れていたこと、通常業務で英語を使用することがないのでそのような経験を積んでみたかったこと、そのような理由からILOでのインターンに応募しました。

実際に働いてみると、SDGs、ディーセント・ワーク、CSRなど、普段の法律事務所の業務では触れないような概念が出てきたり、個別具体的な労働問題とは異なる広い視野から労働を捉えるなど、とても勉強になりました。

また、ILOや他の国際機関でのインターンの方と交流できたのも良い経験となりました。私自身は、インターン終了後はまた法律事務所での勤務に戻ることを予定しており、子どもが小さいなどの家族の都合もあって、海外勤務が予想されるような国際機関での仕事は視野に入れていなかったのですが、他のインターンの方は、今回のインターンをきっかけに、国際機関での海外勤務を志向している方も多く、非常に刺激を受けました。

勤務形態としては、フルタイムではなく50%のインターンという形で、週3日インターンとして勤務し、週2日は通常の勤務先法律事務所で仕事をしていました。法律事務所勤務であるため、比較的時間の融通はききますが、やはり事務所の理解は不可欠だと思います。また、半年以上前から個人受任の仕事を減らしておくなどの工夫をしました。それでも、夕方ILOの勤務が終わってから事務所に行ったり、普段はしない休日出勤をしたりなど、家族の協力もあってインターンができたと思います。とはいえ、3ヶ月という短い期間ですから、時間調整とスケジュール管理に苦心しながらも、なんとか乗り切れるものだなあ、と感じています。