国連大学対談シリーズに、ガイ・ライダーILO事務局長で語りました。

2017512日に、国連大学主催の国連大学対談シリーズ「仕事の未来:すべての人にディーセント・ワークを」が開催されました。訪日中のガイ・ライダー国際労働機関(ILO)事務局長との対談については、
国連大学ウェブサイトの
UNU Channel:
Future of Work: Towards Decent Jobs for All? よりご覧いただけます。(言語:英語)


対談は、ILOの掲げる「仕事の未来」イニシアチブの目的や、SDGs開発目標8「完全かつ生産的な雇用及びディーセント・ワークの促進」2030年までの達成見込みについて、からはじまりました。

さらに、仕事の未来に影響を与えるもののひとつとして考えられる技術革新に関しては、テクノロジーが雇用にもたらす変化や、未来には仕事がなくなってしまうのか、などについて議論が及びました。

格差問題については、技術革新が国家間や国内の格差に与える影響について、格差の問題が社会・経済的な問題となっている今、われわれは、テクノロジーを管理し、これ以上格差が拡大されないような仕組みや政策を策定することの必要性を強調しました。

仕事の未来に影響する問題のひとつ、人口動態については、日本の場合は高齢化の問題ですが、高齢化に伴って高まる労働力不足問題への取組みについて言及し、各国で行われている退職年齢延長の取組みや、介護と仕事の両立を余儀なくされる人々のワーク・ライフバランスを正常に保つことができるよう、労働システムの再構築について述べました。

対談の最後は、若年雇用の問題について話されました。若年失業者の問題は今日の世界が直面する、安全保障における最大の危機とされており、大規模な若年者の失業問題を抱える国々は、大きな社会不安を抱えている現実について述べました。そして、7500万人もの若者失業者(25歳以下)の可能性や才能を活かすべく、ILOは、若年雇用問題に優先的に取り組んでいくと述べられました。

対談後は会場からの質問に回答し、対談は終了しました。