働く女性イニシアチブ

機会平等・均等待遇の実現に向けて、仕事の世界における女性の地位と状況を調査し、政労使三者が具体的な取り組みに従事できることを目指します。

男女の役割や家族、市場、社会の性質は絶えず変化しています。境界線や価値観の変化によって緊張感が生まれ、それは急速なグローバル化によりさらに強まっています。求職、信用取引や技術、財産へのアクセスの際に、すべての人がこのような緊張感に直面します。

世界的に見て、男性はおよそ5分の4が就職しているのに対して、女性は半数以下にとどまります。労働参加率の男女差は25.5%であり、世界の男女の所得格差は23%に上ります。偏見が社会経済の制度に深く根付いている限り男女平等を達成することはできません。社会正義は、男女平等の達成なくして、成し遂げられないのです。

このイニシアチブは、女性のディーセント・ワーク実現についてはなぜ進展が遅いのかという点に疑問を投げかけています。常に障害とされる問題点は次のとおりです。(1)既成概念、差別、仕事へのアクセス、(2)同一賃金の欠如、(3)介護職に対する不平等な分配と、過小評価、(4)職場における暴力行為への対処

 

20152017年の主な成果

研究

  • 働く女性の動向:2016年版-この報告書は、今日の女性の状況を概説すると共に、これまでの20年間の進展を紹介します。仕事の質における男女差を掘り下げて分析し、ジェンダー問題について改革的な変化をもたらすような主要政策について考察します。

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  • ビジネスと経営における女性~気運を盛り上げる:本グローバルレポートは2015年の4月にロンドンで行われた会議で好評を得ました。アジア地域では20157月にシンガポールにおいて、中東・北アフリカ地域ではオマーンで20162月に行われた会議で、報告書が発表されました。今後も地域報告書や会議が予定されています。

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  • ILO世論調査:世界の世論調査は、職場における女性に関するデータ作成のため、ILOが協力して行われています。2017年に、仕事の世界における男女平等の進歩、格差、障壁、差別に関する報告書が発表される予定です。

対話

  • ILO-北欧理事会:ジェンダー問題に関する対話が201611月に予定されています。北欧のジェンダーモデルや知見の評価、すべての地域の専門家らによる意見交換、世界的にモデルとされる要素を見出すことがねらいです。
  • ILO-オックスフォード大学ヒューマン・ライツ・ハブ、ケント大学との連携:現在の法的枠組みは、労働力における女性の平等に必ずしも貢献していないことから、その有効性について判断するため再検討する必要があります。20175月に研究と共同国際会議の開催が予定されています。
  • 仕事の世界で男女に対する暴力に関するILO専門家会議:暴力が行われる環境で、ディーセント・ワークは存在し得ません。暴力に関する問題は、権利の問題として、また職場の有効性に関する問題として取り組まれるべきです。会議の結論は2018年のILO総会において、暴力に関する基準設定の際に発表されます。
  • 介護と仕事:介護職は、雇用成長の可能性を持つ分野として、また女性の平等な機会を支援する手段として焦点をあてる必要があります。一連の介護問題についてさらなる研究が行われ、また世界的な対話が2016年から17年にかけて予定されています。

メディアとアドボカシー

主要なパートナーである政労使及びすべての人に対して、ジェンダー平等に関するメッセージを強く発信するため、体系的なメディア、アドボカシーキャンペーンが予定されています。

2018年~19年にかけて、またその後について

先に述べられたような取組みで得られた成果は、新たなる100年に向けたILOの行動を導く指針となるでしょう。

英語原文はこちらより