「企業」イニシアチブ

企業の持続可能性とILOの目標達成に資する、ILOの企業への関わりを促すプラットフォームの創出

 

ILO事務局長によって立ち上げられたILO創設100周年に向けた7つのイニシアチブのひとつである「企業」イニシアチブは、ILOと企業の関わり合いを通じてILOの活動目標を推進することを目的としています。

 

雇用創出、開発及び福祉形成については、民間部門が根本的な役割を担っています。「企業」イニシアチブは、ILOによる直接または間接の働きかけを通じて、ILOの目的達成のために企業と協働できる分野を特定し、そこに資本投下することを目指しています。

 

ILOは、すべての戦略目標と地域にわたり、中小企業から巨大多国籍企業に至るまですべての規模の企業との間で、関わり合いを持つことになります。

 

本イニシアチブは、ILOと企業との間における双方向学習を促進するための関係構築を基礎としています。本イニシアチブを通じて、ILOはディーセント・ワークの課題に関する企業の現実について理解を深め、他方で企業は関係するILOの機能と専門性についてより深い知識を得ることになります。これらを基礎として、「企業」イニシアチブは3つの主要トピックを展開します。

 

企業とサプライチェーン政策及び実践

  • ILOの任務の範囲内に属する政策及びその実践について、企業に対し助言、情報提供及びサポートを行う。
  • ILOビジネスと障害グローバルネットワーク、児童労働プラットフォーム、ILO社会的保護の土台グローバルビジネスネットワーク、ILOグローバル見習い研修ネットワーク、そして計画中のILO強制労働及び人身取引のグローバルビジネスネットワークなどの企業ネットワークを構築する。
  • 個々の企業レベル、セクターレベル、複数のセクターにまたがるレベルのそれぞれにおいて、ディーセントワークの原則に従ったサプライチェーンマネジメントに関する専門知識とノウハウを提供する(ILO/IFCベターワーク計画など)。
  • 国際枠組協定の開発及び実践に関して、必要に応じてサポートを提供する。

 

知識構築及びアウトリーチ

  • 企業の社会的責任(CSR)に関して企業政策の分野における動向や実務について調査活動を行う。
  • パートナーシップ及び関与モデル(官民パートナーシップなど)についての審査を行う。
  • 企業の社会的責任(CSR)の専門家によるラウンドテーブルやワークショップ開催する。
  • 社会的責任投資(SRI)に関するILOの知識を構築する。
  • ビジネススクールや関係研究機関へのアウトリーチを推進する。

 

企業行動に関する国際イニシアチブ

  • 企業の社会的責任(CSR)についての国際的対話におけるILOのより明確で実質的な役割を構築する(ILO多国籍企業及び社会政策に関する原則の三者宣言の推進など)。
  • より活発に企業行動に関する国際イニシアチブに関与する。
  • ILO労働基準及び宣言を含むILO文書の解釈適用について、国際イニシアチブの中で公的なガイダンスを提供する。

 

全体として、「企業」イニシアチブは、ディーセントワークアジェンダの推進という根本原則に則り、社会対話に従事しかつILOの三者構成主義を尊重する形で実行されます。また、本イニシアチブは、ILO多国籍企業及び社会政策に関する原則の三者宣言とも整合します。同宣言は、持続可能な経済成長及び雇用機会創出のために生産的で採算性のある持続可能な企業の存在がきわめて重要であり、すべての企業が持続可能となる組織的経済的環境を整備することが、ディーセントワークアジェンダ及びILO憲章に基づく任務遂行にあたり不可欠な要素となることを明らかにしています。

 
英語原文はこちらより