2015年ガーナ仕事サミット(アクラ・2015年4月15~16日)で同国の雇用政策実行に対する支持を表明するライダーILO事務局長

2015年04月09日

 4月15~16日にガーナ雇用・労働関係省がILOと協力して開いている同国初の全国仕事サミットにILOからはガイ・ライダー事務局長とアエネアス・チャピンガ・チュマ・アフリカ総局長が出席しています。「生産的な雇用とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の創出を通じた包摂的な成長」をテーマに、同国のジョン・ドラマニ・マハマ大統領も出席して開かれているサミットでは新しい国家雇用政策が公式に発表されました。政府高官、労使代表、学識者、研究機関、シンクタンクの代表など国内外から約1,500人の出席が見込まれ、ガーナのみならず、西アフリカやアフリカ全土におけるとりわけ若者のための働きがいのある人間らしい仕事、包摂的な成長、持続可能な開発のための政策について話し合う機会となる予定です。農業、工業、サービス業、教育・技能開発訓練、統治など、報酬のある生産的な雇用の創出にとって中核的な分野に焦点が当てられ、雇用政策や見習い研修制度、労働力移動、グリーン・ジョブ、インフォーマル経済からフォーマル経済への移行などに関する国際的な経験の発表が行われます。

 15日のサミット開会式で演説したライダー事務局長は、国家雇用政策に対するILOの全面的な支持を表明した上で、同政策が過去の政策結果の欠点も含みガーナの労働市場が直面する課題の冷厳な評価の上に打ち立てられている点を評価しました。そして、新しい政策が、増大しつつある若者人口のニーズに十分対応できるだけの数の仕事を創出するという主な課題に取り組む戦略を示しているだけでなく、人間らしく働きがいのある仕事の創出を目指すべきことを強調し、社会対話を重視していることや、若者の就業・技能促進から大規模なインフォーマル・セクターのフォーマル化、農村経済が秘める膨大な潜在力の実現、生産的な完全雇用や民間セクターが一定の役割を発揮できるための環境整備を優先事項としている点などその内容の豊かさの点でも、達成を目指している変化の規模の点でも極めて野心的であることを賞賛しました。その上で、同国が近年、景気後退により財政が厳しい状態にあり、国際通貨基金(IMF)の拡大信用供与を受けている現状にも触れた上で、仕事及び成長と公共部門の財源の両方の目標に同時に取り組む必要性を説きました。さらに、9月に国連で予定されている2015年以降の開発課題の採択、7月にアディスアベバで開かれる開発のための財源についての会議や12月にフランスで開かれる気候変動に関する国連の会議、同じく12月に予定されているILOのアフリカ地域会議など、今年後半に予定されている重要な国際会議に注意を喚起しました。また、6月に開かれるILO総会に特別ゲストとしてマハマ大統領を招待しました。

 ライダー事務局長とマハマ大統領は、ILOの支援を受けて中小企業が行っている幾つかの重要な活動が紹介される「競争力と責任ある企業を支える(SCORE)プロジェクト」の発表会にも出席します。

 ガーナは2030年までに完全雇用を達成することを目標に掲げていますが、サミットは、これを支援するものとして、雇用部門の主要な利害関係者間の相互交流の場として機能し、雇用創出戦略の立案を手助けし、関連する利害関係者、シンクタンク、社会的パートナーに雇用創出に向かう道を示し、それに従事させると共に、地域・国内・国際レベルで知識や最善事例を共有し、失業、不完全就業、貧困、不平等の拡大といった課題とそれらが国の安全保障と安定性を損なう可能性に注意を喚起することを目指しています。

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 以上はILOアフリカ総局による次の二つの英文記者発表の抄訳です。

  1. 2015年4月9日付アディスアベバ発記者発表-2015年ガーナ仕事サミットにライダーILO事務局長も出席
  2. 2015年4月15日付アクラ発記者発表-ガーナの国家雇用政策実行に対する支持を表明するライダーILO事務局長