児童労働へレッドカード・キャンペーン

2014年児童労働反対世界デー(6月12日):サッカーW杯開幕に合わせ児童労働レッドカード・キャンペーン再始動/マイク・アインジガー、アン・マリー・シンプソンらによる反児童労働ソングを当日発表

2014年06月05日

 ILOが児童労働反対世界デーに定める6月12日は、今年はブラジルでサッカーのワールドカップが開幕する日でもあります。これに合わせ、ILOは2002年に開始した「児童労働へレッドカード」キャンペーンに再び力を入れることとしました。

 当日はリオデジャネイロの観光名所「ポン・ジ・アスーカル」を背景に1,000人以上が集まって巨大な人間風車を作るイベントが予定されています。風車はILOの児童労働撤廃国際計画(IPEC)のエンブレムです。また、ニューヨークのタイムズスクエアにある巨大スクリーンにはキャンペーンのメッセージが一日中流れ、通行人に児童労働に対する闘いに加わるよう呼びかけることになっています。日本では、児童労働ネットワーク(CL-Net)が7月13日まで展開している「ストップ!児童労働キャンペーン2014」の一環として、レッドカードを掲げた写真をTwitterやFacebookにアップしてシェアするレッドカードアクションが行われています。

 6月12日にはまた、グラミー賞にノミネートされたインキュバスのギタリスト、マイク・アインジガーと国際的に有名なバイオリニストのアン・マリー・シンプソンが児童労働の現実に触発されて作った新曲『'Til Everyone Can See(皆が目を開くまで)』がミュージックビデオと共に発表されます。映画『アメイジング・スパイダーマン2』のサウンドトラックで一緒に仕事をしたアカデミー賞受賞映画音楽作曲家のハンス・ジマーも、グラミー賞受賞歌手/音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムスやブリンク182のドラマー、トラヴィス・バーカーなどに協力を呼びかけてこの取り組みを支援しています。このプロジェクトには他に、人身取引の被害者としてこの問題をなくすために活動しているミン・ダン、作曲家のドミニク・ルイス、R&B/ポップ・アーティストのLIZも参加しています。

 ILOでは現在、クラウドスピーキング・サービスであるThunderclapを用いて児童労働反対のメッセージを世界中に広めるキャンペーンを展開しています。キャンペーン参加者は当日、この曲をダウンロードすることができます。

『'Til Everyone Can See』ビデオクリップ

 児童労働に従事する子ども(5~17歳)の数は2000年の2億4,600万人より3分の1余り減ったものの、2012年現在でもなお、世界全体で1億6,800万人を数えると推定されます。この半分以上の8,500万人が農場や鉱山、そして健康や安全、また時には命さえも危険にさらす搾取工場で危険かつ有害な労働に従事していると見られます。家事労働に従事する数百万人の子どもに加え、商業的性的搾取の被害者や麻薬取引、路上での物乞いを強いられている子どもたちもいます。人身取引の被害者や軍または武装勢力によって兵士にさせられるなど、現代の奴隷とも言える子どもたちも約550万人に上ると見られます。

 IPECのコリンヌ・バルガ部長は、「児童労働撤廃に何が効果的か分かっている」以上、「取り組みをステップアップさせない口実は存在しない」として、「児童労働へレッドカード」キャンペーンの起源がサッカー及び子どもの遊ぶ権利と関連していることを挙げて、今回再始動させるに至った理由を説明しています。児童労働は「許容できない」と語るマイクに対し、ILOコミュニケーション・広報局のマルシア・ポオレ局長は、この曲の影響を受けて、人々が児童労働に反対する世界的な運動に加わり、児童労働者の暮らしに違いをもたらすために行動を起こすことへの期待を語っています。

 ILOは他に、世界中の音楽家、オーケストラ、合唱団に向けて、児童労働との闘いに捧げる音楽会の開催を呼びかける「児童労働反対音楽イニシアチブ」も今年12月まで展開しています。

* * *

 以上は次の二つの英文記者発表の抄訳です。

  1. 2014年6月5日付ジュネーブ発記者発表:2014年サッカーW杯開幕に合わせ児童労働撲滅に向けたキャンペーンを始動
  2. 2014年6月5日付ロサンゼルス発記者発表:マイク・アインジガー、アン・マリー・シンプソン、ハンス・ジマー、ファレル・ウィリアムスとのその友人たちが児童労働反対の声を上げる

 なお、『'Til Everyone Can See』については、その後、タイ語版ネパール語版も制作されています。

Related content

2014年6月12日 児童労働反対世界デー・アクションに参加しよう!

2014年6月12日 児童労働反対世界デー・アクションに参加しよう!