旅行・観光業:ILO/UNWTO共同刊行物
ILO/UNWTO新刊:旅行・観光業の雇用に関する信頼のおける比較可能な統計を促進
2014年12月04日
旅行・観光業の雇用に関する信頼のおける比較可能な統計は、この産業部門の労働市場の理解、効果的な雇用創出政策の考案、雇用機会の促進、必要人員計画の立案、教育及び関連研修を通じた人材開発のために根本的に重要ですが、このデータは依然としてまとまりがなく、質は低く、国際比較も可能でないため、この産業部門の雇用も雇用の観点から見た経済価値も十分に測定されず、研究は足りないままです。
この欠陥を補い、信頼のおける比較可能な雇用統計の開発努力を前進させることを目指して、ILOと国連世界観光機関(UNWTO)は、このたび、旅行・観光業の雇用データの収集及び分析のための調和の取れた国際的な枠組みの開発に向けた取り組み好事例と統計手段を提示する新刊書を発表しました。『Measuring employment in the tourism industries - Guide with best practices(旅行・観光業における雇用測定のためのガイド及び好事例集・英語)』と題するこの共同刊行物は、政策及び事業計画についての根拠に根ざした意思決定、計画立案、実行、モニタリングにとって統計データは必要不可欠な手段であることを示しています。国際協力を通じて開発された統計手段に加え、オーストリア、ブラジル、ニュージーランドなど、包括的な雇用指標集合を開発した国々の旅行・観光業の雇用測定努力を好事例として紹介しています。
ILOとUNWTOは旅行・観光業の雇用測定力の向上及びこの産業部門の雇用関連統計の国際比較可能性の改善を目指して2009年に協定を締結していますが、今回の刊行物はその成果物の一つです。
タリブ・リファイUNWTO事務局長は、失業が今日最大の課題の一つであることを挙げ、旅行・観光業の雇用統計の質と比較可能性の向上が、この産業部門の持続可能な開発と世界中の経済成長及び雇用に対するその貢献の継続を確保する上での中心的な要素であるところの良質の労働力の効果的な活用と生産的な活動を促進し、この産業部門の労働市場をモニタリングする関係者の能力を大いに改善する可能性を指摘しています。ガイ・ライダーILO事務局長は、旅行・観光業の効果的な雇用・教育政策及び事業計画への情報提供や、この産業部門の雇用、収入、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の創出潜在力の十分な発揮のためにも関係者にはこのようなデータが必要として、この先駆的なガイドが旅行・観光業の雇用に関する信頼のおける国際比較可能な統計の生成能力を高めることへの期待を表明しました。また、2015年以降のしっかりとした開発成果の確保に向けた約束を新たにすることによって、国連システムはこのような目的に資する効果的な手段の提供をますます求められるようになってきていますが、このガイドはかかる趣旨での「機関間協力の好例」と評価しています。
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以上はジュネーブ及びマドリード発英文記者発表の抄訳です。