ILO刊行物:ASEAN

ILO刊行物:ASEAN地域統合によって最貧国の地位を脱する可能性があるラオス

2015年03月27日

 2014年8月に発表されたILOとアジア開発銀行(ADB)の共同刊行物『ASEAN Community 2015: Managing integration for better jobs and shared prosperity(2015年に誕生するASEAN共同体:より良い仕事と繁栄の共有に向けた統合の管理・英語)』は、2015年末に誕生する東南アジア諸国連合(ASEAN)経済共同体は成長と開発を加速させる機会をラオスに与え、この国が掲げる2020年までに低開発国から卒業するという目標に寄与する可能性があると記した上で、ただしそれが実現するのは「このプロセスの効果的な管理に向けた決然とした行動が取られた場合に限る」としています。

 報告書はASEAN経済共同体の貿易と投資の自由化策はラオスの経済、雇用、技能、賃金、労働力流動性の構造に影響を与え、2025年までに19.5%の経済成長を達成させ、13万人分の雇用機会を新たに創出する可能性があるとしています。ただし、この機会の半数以上が脆弱な仕事である可能性も指摘しています。

 同国労働・社会福祉省は3月25日にビエンチャンで開かれるASEAN経済共同体に関する国内政策対話の中でこの報告書を紹介します。

 報告書は優先的な行動分野として、以下の五つに光を当てています。

  1. 農村地帯における生産性と収入の押し上げに向けた対基盤構造投資、科学技術の普及、教育、資本や市場情報へのアクセス拡大、貿易円滑化
  2. 教育・技能開発の全国的底上げ
  3. 社会的保護適用範囲の拡大
  4. 人間らしく働きがいのある雇用機会とより良い賃金の促進
  5. 移民労働者の保護とその技能を認定する仕組みの改善

* * *

 以上はILOアジア太平洋総局によるビエンチャン発英文記者発表の抄訳です。

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