強制労働

ILO「50 for Freedom(自由のための50カ国)」キャンペーン始動

2015年10月20日

 ILOは今年6月に開かれた第104回ILO総会で、強制労働の撲滅に向けて、2018年までに「1930年の強制労働条約の2014年の議定書」を少なくとも50カ国に批准してもらうために一般の人々の支持と影響力を動員することを目指す世界規模の批准・実行促進キャンペーン「50 for Freedom(自由のための50カ国)」を開始しましたが、このたび、国際使用者連盟(IOE)及び国際労働組合総連合(ITUC)と協力してキャンペーンに対する注目を改めて喚起して人々の支援を募るイベントを10月20日にロンドンで開催しました。

 10月20日午後4時からロンドンのインマルサット・コンファレンス・センターで開かれたイベントには、シャラン・バロウITUC書記長、ILO理事を務める英国産業連盟(CBI)のクリス・サイダー氏をはじめとした労使代表、非政府組織(NGO)、市民社会の代表、ILOの専門家などが出席し、力を合わせてこの人権上の問題に取り組もうと人々に呼びかけました。ILOの強制労働親善大使を務めるブラジル人俳優ワグネル・モウラ氏もテレビ回線を使ってボゴタからイベントに参加しました。強制労働との闘いにおける鍵を握る人々が集結したイベントでは、情報の重要性、問題取り組みにおける企業の役割、強制労働から人々を解き放つ助けになり得る政策に関し、幅広い意見交換が行われました。

 イベントの中で発表されたキャンペーンの新しいプラットホームでは現代の奴隷制に関する様々な情報が提供され、この問題に終止符を打つために世界中の人々のオンライン署名を募っています。

デヴィッド・オイェロウォ、ロビン・ライト、ワグネル・モウラの各氏(写真左より)

 キャンペーンにはワグネル・モウラ氏に加え、米国の女優ロビン・ライト、英国の俳優デヴィッド・オイェロウォの両氏も協力しており、それぞれ現代の奴隷労働に陥ってしまったブラジル東欧アフリカの実際の人々の物語を語ってくれています。奴隷労働の写真などで有名な人道カメラマンのリサ・クリスティーヌさんも自らの作品を通じてキャンペーンに協力してくれています。

 ILOの最新の推計によれば、鉱山、田畑、工場、個人宅、路上などで奴隷労働に従事する人は今日、世界全体で2,100万人を数え、この大半が女性や少女であると見られます。この産業が生み出している不正利潤は年間1,500億ドルに達すると推定されます。

 1930年の強制労働条約を補足する2014年の議定書は現代の形態の奴隷労働の根絶を目指し、予防、保護、補償の各措置を規定しています。今年5月に既にニジェールが最初の批准国になっています。

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 以上は次の3点の英文の記者発表及びニュースの抄訳です。

  1. 2015年10月20日付ロンドン発ニュース-ILO「50 for Freedom(自由のための50カ国)」キャンペーン始動
  2. 2015年10月20日付ジュネーブ発記者発表-現代の奴隷労働終焉に向けたキャンペーンに複数のスターが参加
  3. 2015年10月19日付ジュネーブ発記者発表-現代の奴隷制終焉に向けた地球規模のILOキャンペーン始動