ベターファクトリーズ・カンボジア計画

透明性がもたらす労働条件の継続的な改善

2014年07月03日

 労働条件改善を通じた企業競争力の向上によるカンボジア経済の構築と貧困削減を目指すILOの事業計画「ベターファクトリーズ・カンボジア(カンボジアのより良い工場)計画」は、オンライン透明性報告書として今年から再び個別衣料工場の法律遵守状況を公表しています。7月3日に発表された2回目の報告書は、透明性が労働条件の改善に寄与していることを示しています。

 52項目の法律上の要件に関して3回以上の評価が行われた工場の内、標準偏差の2倍を超えてその成績が遵守平均値を下回る工場は低コンプライアンス・グループに分類されてその名前が公表されます。このグループには当初12の工場が含まれていましたが、その後33点の改善が認められた3工場がこのグループから抜け出すことに成功しています。

 52項目中21項目は強制労働がないことや男女同一賃金などといった基本的な法律上の要求事項であり、これらは最重要項目としてすべての工場についてこの遵守状況が公表されています。2014年7月に新たに92の工場がデータベースに加えられましたが、公表に先立ち、その3分の1で遵守状況の改善が図られ、2014年4月に134件あった違反項目は6月までに87件に減少しました(35%の改善)。これによって違反ゼロの工場は当初、全体の26%に当たる24工場でしたが、19増えて43工場(全体の47%)となっています。

 2014年6月に発表された、2013年5月から2014年4月の期間についての第31次総合報告書の結果と比べると、緊急避難訓練を行っている工場の割合が57%から79%に増え、労働者に対する差別が見られる工場の割合が20%から7%へと低下しています。

 ベターファクトリーズ・カンボジアのジル・タッカー主任技術顧問は、透明性報告書の発表により長い間変化に抗してきた工場で変化が見られるようになってきた状況を報告しています。また、商務省及び労働・職業訓練省の役人が共同で低コンプライアンス・グループの工場を視察するなど、元気づけられる動きが見られることに紹介してこのような執行努力が大きな違いをもたらす可能性を指摘しています。

 透明性報告書はストライキに関する組合の法律要件遵守状況も開示していますが、データベースに含まれている44件のストライキのうちで法律要件を満たしたものは1件もありませんでした。

* * *

 以上はベターファクトリーズ・カンボジア計画によるプノンペン発英文記者発表の抄訳です。