移住と開発

移住と開発に関するグローバル・フォーラム第10回サミット会合で労働力移動の改善には政策選択が非常に重要と説くライダーILO事務局長

2017年06月28日

移住と開発に関するグローバル・フォーラム第10回サミット会合出席者 © GFMD website 2017

 2017年6月28~30日にベルリンで開かれる「移住と開発に関するグローバル・フォーラム(GFMD)」第10回サミット会合の開会式で演説したガイ・ライダーILO事務局長は、生産年齢にある移民の74%に当たる1億5,000万人が労働力に加わってディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を探していることを挙げて、国際社会は移住の統治をさらに向上させ、移民労働者の生活と労働条件を改善する新たな手段を探求すべきことを訴えました。

 ライダー事務局長は、会合の今年のテーマである「移住と開発に関する地球規模の社会契約に向けて」に触れて、「移住に関するグローバル・コンパクトにおける新たな公約の採択を巡る対話が提示する機会」、そして「安全や保安、将来的な生計手段を求めて上陸してくる人々の暮らしに真の違い」をもたらす行動を取ることの重要性を強調しました。さらに、人々の議論から、いわゆる「毒性」を取り除きつつ、この動きが全ての関係者に利益をもたらすように育むには、「政策の選択が非常に重要」と唱えました。

 6月16日に閉幕した今年のILO総会では労働力移動に関する一般討議が行われましたが、事務局長は以下のようにこの結論の主な点を紹介しました。

  • 労働力移動はうまく統治すれば多くの利益を生み出し得ること
  • 給与の1年分に達したり、人身取引につながる可能性もある、移民労働者が支払う高い費用や募集・斡旋手数料の撤廃など、政策の不備を是正する必要があること
  • 移民労働者が秘める完全な潜在力のより良い活用に向けてその技能と経験を認定すべきこと
  • 移住と開発に関する国際的な話し合いの場であるGFMDの過程を含み、国内外の議論における政策対話や好事例交換に資するには社会対話と労使の社会的パートナーの寄与を最大化することが必要不可欠なこと

 事務局長はまた、「GFMDは我々の対応を形作る助けになり得る手段」と呼んで、GFMDやグローバル・コンパクトの議論を支援するILOの公約を改めて表明しました。

 ILOはまた、各国政府主催の複数の円卓会議やGFMDビジネス・メカニズム会合、パートナーシップのためのプラットフォーム会合、「技能マッチングの改善と地球規模の才の移動の認定」をテーマとするILOと経済協力開発機構(OECD)のサイドイベント、「政府、市民社会共通スペース」イベントなど、サミットの枠内で開かれる一連のイベントに加盟国政労使と共に参加します。

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 以上はベルリン発英文記者発表の抄訳です。