ILOイベント:若者の就労

私たちの望む未来に向けて若者のための人間らしく働きがいのある仕事が不可欠と語る潘基文国連事務総長

2014年06月18日

 6月18日にジュネーブのILO本部を訪れた潘基文国連事務総長は、若者の就労に関する意見交換会に臨み、ILO職員や国連諸機関のインターン、学生らが詰めかけた会場からの質問にも答えつつ、この問題に関する国連の取り組みを紹介し、自らの考えを披露しました。2008年3月の理事会出席に続く2回目のILO本部訪問に際し、事務総長は、若者の失業問題を「私たちの時代の偉大なる試金石」を表す「流行性の病」と表現し、氷山の一角に過ぎない失業問題に加えて、インフォーマル経済における保護を欠く低賃金の仕事や今日の雇用市場に対応する手段が身につけられなかった学校教育などの若者を取り巻く状況を指摘し、皆でこの問題に取り組もうと呼びかけました。

 先週まで開かれた第103回ILO総会に寄せられたローマ・カトリック教会の教皇フランシスコのメッセージを引用し、事務総長は、若者の高失業問題を許すことによって「私たちは一つの世代全体を捨て去っている」と警鐘を発し、「女性と若者のために、そして女性と若者と共に活動すること」を自らの2期目の任期の優先事項の一つに掲げていることや、国連諸機関が一丸となって実行している若者に関する行動計画の優先事項の一つとして、ILOが主導して若者のための雇用と起業家精神に関する協力の強化に取り組んでいることを紹介しました。そして、雇用創出推進の鍵を握るのは民間セクターであるとして、政府に対しては若者の就労に向けた事業にもっと投資することを、さらに若者労働者の権利推進・保護において基本的な役割を有する労働組合、使用者団体、企業に対してはそれぞれの組織構造内で若者にもっと力を付け、若者が率いる団体と関与することを呼びかけました。また、障害を有する若者や若い女性など特定の集団に手を差し伸べる力強く革新的な戦略や若者による雇用創出を支援する必要性に言及し、若者自身に対しても中心的な役割を演じるよう呼びかけ、変革と持続可能な開発を実現する上で若者の「エネルギー、リーダーシップ、創造力」に期待していると結びました。

 ガイ・ライダーILO事務局長は、事務総長の声は「若者の就労に関するILO自体の行動の呼びかけを増幅させる」として、この激動の時代にILOに足を運んでくれたことに対して感謝の言葉を述べました。

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 以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。