若者の労働統計
労働市場における若者の状況を捕捉する新たな改良型データベースの構築に向けてILOとマスターカード財団が協力
2019年03月12日
ILOはこのたび、マスターカード財団の協力を得て、学校から仕事への移行に関する指標など、労働市場における若者の状況を捕捉する包括的な各国データを提供するデータベースの構築に向けた事業を開始します。
この1年間のプロジェクトは、15~29歳の若者の労働市場の状況に関する包括的な指標集合を提供し、定期的に更新される新しいデータベースYouthSTATSの構築を目指します。ILOはマスターカード財団の協力を得て、2011年から5年間にわたり、知識と行動を通じて若者のディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を促進する「若者のための仕事(Work4Youth)プロジェクト」を実施しましたが、YouthSTATSはこの活動の成果物の一つです。このデータベースは若者の労働に関する国際的な統計の中心的な保管場所となることを目指します。
ILOは労働力調査のミクロデータに関する世界最大の保管機関です。ミクロデータには各国が公式統計を生成する際に用いる個人及び世帯レベルの情報が含まれますが、近年、ILOの統計局はこの分野に相当の資源を投入しており、既に世界140カ国以上から9,000点を超える各国の労働力調査のミクロデータ集合を収集し、体系的に加工した上でILO独自の調和のとれたミクロデータコレクションに加えています。コレクション全体に統一した定義と国際統計基準の適用を確保することによってデータの国際比較の可能性が高まり、国際分析の円滑化が図られています。
ILOデータ生成・解析ユニットのスティーブン・カプソス・ユニット長は、YouthSTATS指標がILOのこのミクロデータ・コレクションを基盤とすることの主な利点として、年齢や性別、経済部門、公式(フォーマル)/非公式(インフォーマル)部門、職業、最終学歴その他の変数によって分類されたデータの持続可能な生成が円滑化されること、そしてこのデータによって特定の人口集団が直面している課題についての識見が得られる点を挙げています。マスターカード財団のリンジー・ウォレス戦略・学習部長は、Work4Youthプロジェクトの下で実施された学校から仕事への移行についての先駆的な調査が、世界中の若者がこの枢要な期間をどう過ごしているかを詳しく理解することの重要性を示したことを挙げて、各国、地域、世界の意思決定者がこの情報を継続的に入手できるようにすることを目指すILOの計画を歓迎しました。
2006年にマスターカード・インターナショナル社によって設立されたマスターカード財団は世界最大の財団の一つです。カナダのトロントに本拠を置き、独自の役員体制の下で、学び富む機会が全ての人に開かれた世界を目指し、もっぱらアフリカを対象として、貧困層の学習と金融包摂を促進する活動を展開しています。
以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。