第104回ILO総会
仕事の世界サミット:気候変動に取り組むにはディーセント・ワークが決定的に重要と結論
2015年06月11日
現在ジュネーブで開かれている第104回ILO総会の枠内で6月11日に開かれた仕事の世界サミットは「気候変動と仕事の世界」をテーマとし、労働者、企業、地域社会にとって気候変動がどんな意味合いをもつか幅広く検討されました。
労働事項を担当するコロンビア、セネガル、フランスの各大臣に加え、労使代表として、国際使用者連盟(IOE)のリンダ・クロムヨング事務局長と国際労働組合総連合(ITUC)のシャラン・バロウ書記長が参加したハイレベル・パネル討議では、社会正義、生産的な雇用、持続可能な企業を追求する解決策の形成及び強靱な気候変動対抗力の構築を政府、使用者、労働者がいかに助け、すべての人にとって公正な移行を確保できるかについて意見交換が行われました。基調講演を行ったガイ・ライダーILO事務局長はよりグリーンな経済への移行が提示する課題と機会を紹介し、今行動を起こさなかった場合、将来的なコストがとても高くなると説いて、仕事の世界の行動を求めました。途上国への技術移転の重要性からよりグリーンな経済への移行を円滑化する上での社会対話の役割に至る、会場の政労使から寄せられた多様な質問に答え、パネリストらは気候変動の奥深い影響を指摘した上で、これを環境に優しいグリーン・ジョブを通じたディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)創出の機会と化すための様々な提案を行いました。
サミットにはクリスティーナ・フィゲレス気候変動枠組条約(UNFCC)事務局長もビデオメッセージを寄せて、世界規模の気候変動対応において機会を開く方法に関する議論に対する仕事の世界からの貢献を呼びかけて実りある議論に向けた期待を表明しました。反児童労働活動で協力してもらっているグラミー賞受賞歌手/音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムス氏からも今年末の国連気候変動パリ会議(COP21)の議題のトップに働きがいのある人間らしいグリーン・ジョブが含まれるよう確保するための努力を政労使に呼びかけるメッセージが寄せられました。
パネル討議終了後、フランスとパナマの大統領、そして2014年のノーベル平和賞の共同受賞者であるカイラシュ・サティアルティ氏というハイレベル・ゲストによる特別演説が行われました。「児童労働に反対するグローバルマーチ」の代表を務めるサティアルティ氏は気候変動が子どもの人身取引を増加させていると警告し、気候変動に対する即時の行動に加え、子どもに優しい災害管理を呼びかけました。フランスのフランソワ・オランド大統領は気候変動と戦い、国際労働法のより良い適用を確保するよう政労使が主導して地球規模の運動を起こすことを提案しました。パナマのフアン・カルロス・バレーラ・ロドリゲス大統領は自国を包摂的な経済でもあるべき未来のグリーン経済形成の中心的な国家にしたいとの抱負を語り、成長と福祉を共に推進すべきと唱えました。
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以上はツイッターと動画を用いてサミットの模様を追ったジュネーブ発英文ニュースの抄訳です。