労働安全衛生キャンペーン

ペルーの建設部門で「25キロ超はダメ!」安全衛生キャンペーン発進

2018年09月05日

 2018年9月5日、ペルーの政労使代表が集まって「25キロ超はダメ!」キャンペーンを開始しました。このキャンペーンは米州諸国が参加して4年に一度開かれるパンアメリカン競技大会が2019年にリマで開かれることに関連して予定されている大規模建設工事を前に、セメント袋の最大重量を減らし、労働者の生活の質を高めることを目指すものです。

 国際建設林業労連(BWI)とペルー土木建設労働者連合(FTCCP)が促進し、ILO中南米・カリブ総局も後援するこのキャンペーンは、現在は地元市場で42.5キロ入りで売られているセメント袋の最大重量を25キロに制限して建設部門における負傷を防止することを目的としています。

 毎年、世界全体で3億7,400万件以上の労働災害が発生し、業務関連の事故や疾病による死亡者は年間278万人を超えると見られます。

 イタロ・ロマン・モルトラ・フロレス労働・雇用促進副大臣、FTCCPのルイス・ビリャヌエバ・カルバハル書記次長、BWIのニルトン・フレイタス中南米・カリブ地域代表、ペルー建設会議所(CAPECO)のマルコ・パス・アンカヒマ事務局長、ILO労働者活動局のカルメン・ベニテス地域専門官が出席したキャンペーン開始式典において、カルロス・ロドリゲス・ディアスILO中南米・カリブ総局次長は建設労働者の安全と健康の保護における政労使間の社会対話の重要性を強調し、キャンペーンを賞賛しました。また、1967年の最大重量条約(第127号)1981年の職業上の安全及び健康に関する条約(第155号)2006年の職業上の安全及び健康促進枠組条約(第187号)などといった、ペルーが批准し、適切な実施が求められているこの分野の多数の条約に言及した上で、「人間らしく働きがいのある就労機会の創出の点だけでなく、企業の持続可能性の点からもこの国の社会開発・経済発展のカギを握る建設産業においてキャンペーンを開始するには、パンアメリカン競技大会は理想的なきっかけを提供する」と指摘しました。さらに、このキャンペーンは、来年の創立100周年を前にILOで展開されている仕事の未来に関する議論の枠内に建設部門の観点から収まるものであると結びました。

 既に幾つかの国がセメント袋の最大重量を25キロに定めています。欧州連合では25キロを超える荷物は「許容できない危険水準」を表すとの点で製造業者、政府代表、労働者、組合間の合意が達成されています。域内でもウルグアイで2008年に成立した、人力で運搬する荷物の重量削減に関する法423/07号は、セメント袋を含む市販用袋の最大重量を25キロに制限しています。

 キャンペーン開始式翌日の9月6日にはアルゼンチン、チリ、パナマ、ペルー、ウルグアイの代表が参加するフォーラムが開かれ、各国の安全衛生規則の実施に関連した進展状況についての話し合いが行われ、経験の共有が図られました。

 以上は次の2点のリマ発記者発表の抄訳です。