カンボジアのベター・ファクトリー計画
データベースを開設:透明性が推進する工場の労働条件改善
2014年03月17日
労働条件改善を通じた企業競争力の向上によるカンボジア経済の構築と貧困削減を目指すILOの事業計画「ベターファクトリーズ・カンボジア(カンボジアのより良い工場)」は従来、参加衣料品工場の労働法・国際労働基準遵守度合いのモニタリングを行い、その概要を総合報告書として発表してきましたが、このたび、工場ごとの進展状況を示すオンライン透明性データベースを開発しました。データベースには児童労働や強制労働がないこと、男女同一賃金、十分な数の非常口の設置、残業手当の適正な支払いなどといった52の法律上の要求事項に係わる工場の状況が示されています。ベターファクトリーズ・カンボジアはこのうち21の基本的な要求事項については最重要事項として、すべての工場についてモニタリング結果を明らかにしています。
オンライン・データベースによるモニタリング結果の公表に先立ち、2回以上の評価を受けた51工場の3分の1に当たる15施設で、2013年12月から2014年2月の間に問題点の改善が図られ、違反事項は59点から34点に減少しています(42%の改善)。この結果、最初から違反事項が全くなかった15工場を加えると全体の59%に当たる計30工場で21の要求事項すべてが満たされています。モニタリング結果を透明化したさしあたっての影響として、個別工場名が公表されていなかった2013年7月の総合報告書発表時に比べて、緊急避難訓練を行っている工場の割合が55%から77%、雇用期間に応じた賞与・手当の支払い・有給休暇日数の付与が行われている工場の割合は71%から94%へと上昇しています。
データベースでは遵守度合いが平均値を標準偏差の2倍まで下回っている工場を低コンプライアンス・グループに分類し、その一覧を表示しています。グループには当初11工場が含まれていましたが、18項目の改善を図った1工場がリストから除外されたため、現在は10工場がこのグループに分類されています。
データベースはまた、ストライキに関する組合の法律要件遵守状況も開示しています。今回データベースに含まれている12件のストライキのうちで法律要件を満たしたものは1件もありませんでした。
ベターファクトリーズ・カンボジアのモニタリングは工場毎の法律遵守状況に関して行われており、最近見られる大規模ストライキの争点となっている賃金水準の妥当性などは対象に含まれていません。
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以上はプノンペン発英文記者発表の抄訳です。