国際労働基準

クック諸島が2本のILO条約を同時批准:最悪の形態の児童労働に関する第182号条約と三者協議に関する第144号条約

2018年09月21日

 2015年6月に186番目の加盟国としてILOに加盟したばかりのクック諸島が2018年8月15日付で「1999年の最悪の形態の児童労働条約(第182号)」と「1976年の三者の間の協議(国際労働基準)条約(第144号)」という2本のILO条約の批准書をILOに寄託しました。

 政府は商業会議所とクック諸島労働者協会の支援を得て、2017年11月にアルゼンチンで開かれた「第4回児童労働の持続的な撤廃世界会議」の中で第182号条約の批准を公約していました。この批准によって、クック諸島は、世界中すべての子どもは保護されるべきであり、持続可能な開発目標8に従って最悪の形態の児童労働を撤廃すべきとの明確なメッセージを国内外に発したことになります。ILOは全加盟国によるこの条約の批准を目指す世界規模のキャンペーンを展開していますが、今回の批准はキャンペーン開始後初めて行われた太平洋諸国による批准です。18歳未満の児童による、強制労働や売春、薬物売買、健康・安全・道徳を害するおそれのある労働などの最悪の形態の児童労働の禁止及び撤廃を確保するための即時の効果的な措置を求める第182号条約は、最も多く批准されているILO条約として、187加盟国中182カ国に批准されています。

 ILOはまた、2019年の創立100周年に際し、社会対話の基礎をなす第144号条約の全加盟国による批准を促進するキャンペーンを開始しました。第144号条約は政労使三者の間の対話の文化を促進し、社会・労働政策における信頼と協力の精神を構築し、仕事の未来の形成に実効性のある全国的社会対話と政労使三者構成の制度機構の整備を求めています。クック諸島はこの条約の140番目の批准国です。

 ILOはクック諸島によるこの批准を歓迎し、同国の社会対話と労働行政の強化に向けた同国政労使の公約を高く評価しています。

 以上はスバ発英文記者発表の抄訳です。