グリーン・ジョブ

持続可能な繁栄の提供を目指すバングラデシュにおけるグリーン・ジョブ

 バングラデシュは環境パフォーマンス指数(EPI)が180カ国中173位に位置しています。この国はまた、環境面から見てもっとも脆弱な国の一つです。地球の持続可能性のためにこの状況を変える一つの解決策がグリーン・ジョブであると言えます。グリーン・ジョブとは、働きがいのある人間らしい仕事であって気候変動との戦いに寄与する環境に良い仕事のことを指しています。

2019年02月06日

 バングラデシュは環境パフォーマンス指数(EPI)が180カ国中173位に位置しています。この国はまた、環境面から見てもっとも脆弱な国の一つです。地球の持続可能性のためにこの状況を変える一つの解決策がグリーン・ジョブであると言えます。グリーン・ジョブとは、働きがいのある人間らしい仕事であって気候変動との戦いに寄与する環境に良い仕事のことを指しています。

 バングラデシュにおける現在の都市廃棄物の管理方法は大量のメタンガスを発生させることによって環境を害しています。カナダ政府の任意資金協力を受け、プラクティカル・アクションと協力してILOがこの国で実施しているグリーン・ビジネスを促進するプロジェクトは、既に580人の受益者に廃棄物管理、有機肥料生産、安全な食料生産、キノコ栽培、エコツーリズムの分野における起業家訓練・技能訓練を提供しています。既に12年も廃棄物回収に従事している男性はILOの研修によって安全保護具の使用法を知ったことによって労働安全衛生や労働条件が向上したことを報告しています。廃棄物を分別して有機肥料を生産する方法を学んだ人々は収入源の多様化によって大幅な収入増を達成しました。化学肥料よりも土地にも利用者にも優しい有機肥料の人気は高まってきています。ILOは協同組合の結成とその登録支援などを通じてこの事業に従事する零細企業主の公式(フォーマル)化を進めています。また、バリューチェーン(価値連鎖)のアプリーチを用いて有機肥料を利用して生産された野菜の安全な食料としての普及・定着も図っています。このような活動は多くの雇用、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の創出に寄与し、行政も全面的に支援しています。ILOはさらに、廃棄物管理や有機肥料生産などの技術・職業教育用カリキュラムの開発も支援しました。グリーン・ジョブの認定やビジネス研修の提供によって環境に優しいグリーン職業の育成も行っています。グリーン・ビジネスは今後20年間に世界全体で1,500万~1,600万人分の仕事を新たに創出する可能性があります。