広報記事:労働力移動

パプアニューギニアとオーストラリアの協力によって通年でもたらされる季節労働の利益

2014年05月02日

セレスティーヌさん(写真右)とキラさん。出発前研修にて

 オーストラリアの園芸産業は年間6カ月間を上限とする季節労働者計画を通じて一部太平洋島嶼国と東チモールから季節労働者を受け入れています。受入人数は2012~13年で1,500人近くに達しています。ニュージーランドにも同種の計画があり、これを通じてリンゴ農園で働いたパプアニューギニア出身のキラさんのワンシーズンの収入は、自国で運が良ければ得られる収入の約5倍に達しています。オーストラリアの大規模農園で働いた同郷のセレスティーヌさん共々、ある程度の貯金ができただけでなく、余暇時間に参加した料理とコンピュータのクラスで技能向上を図ることもできました。実家の稲作復活を目指すセレスティーヌさんも農場仕事に関連する貴重な技能の習得に成功しました。

キラさんと職場仲間

 ILOはオーストラリア外務貿易省から資金協力を受け、2013年からパプアニューギニア政府と協力し、このオーストラリア季節労働者計画を背景に労働力移動の管理強化を目指した事業計画をパプアニューギニアとナウルで実施しています。この計画の下では、季節労働者が取得した技能と貯蓄を用いて小規模事業を始める方法に関する研修の提供など、政府が提供する季節労働者の出国前準備と帰国後活動に対する支援を手助けしています。この一環として最近開かれたビジネス啓発パイロット研修に参加したセレスティーヌさんとキラさんは今年も季節労働に従事するために4月に故郷を発ちました。適切に規制された季節移住は2人の目に明るい未来を映しています。

* * *

 以上はILOアジア太平洋総局によるポートモレスビー発英文広報記事の抄訳です。