家事労働者条約(第189号)
ブラジルが家事労働者条約(第189号)を批准
2018年02月01日
2018年1月31日にブラジルが2011年に採択された「家事労働者の適切な仕事に関する条約(第189号)」の批准書を寄託し、この条約の25番目の批准国、米州諸国としては14番目の批准国となりました。この条約は、最も不安定で最も低報酬の仕事の一つであり、しばしば非公式に働いているため、1日の労働時間の上限や休憩時間の権利、基本的なニーズを満たすことのできる最低賃金、母性保護などの社会的保護の機会といった基本的な権利を奪われていることが多い世界中で数百万人に上る家事労働者に他の労働者が享受しているのと同等の保護を与える働きがいのある人間らしい仕事を保証することによって、その生活・労働条件を改善することを目指しています。
ブラジルの家事労働者は世界で最も多く、約700万人に上ると見られます。にもかかわらず、最近まで家事労働者は国内労働法制の幾つかの保護から除外されていました。家事労働者の大半は女性であり、先住民の出身者やアフリカ系の労働者の割合が高くなっています。
ブラジルによる第189号条約の批准は、2013年4月に行われた、週労働時間の上限を44時間に定めた憲法改正、そして18歳未満の年少者による家事労働の禁止、1日8時間の労働時間の上限、有給休暇の権利、不当解雇時の補償、社会保障の機会などを定めた2015年6月1日付の法第150号の成立などといった家事労働者に基本的な保護を与えることを目指した一連の措置を支える重要な一歩です。
批准書を寄託した国際連合ブラジル政府常駐代表部のマリア・ナザレチ・ファラニ・アゼベド大使は、この批准は「最も脆弱な人々の権利、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)に対してブラジルが引き続き有する責任と社会権の重い尊重を表すもの」であり、「近代経済に対する家事労働者の貢献を認めることに向けた重要な一歩」でもあるとして、第189号条約の批准にこぎ着けたことの大いなる喜びを表明した上で、「ほとんどの場合家事労働者は女性であるため、第189号条約は実際、仕事の世界における男女平等の向上に寄与する可能性があると信じています」として、そのような基本的な目標の追求に向けてあらゆる努力を尽くすことを約しました。
批准書の寄託を受けたガイ・ライダーILO事務局長は、家事労働者の劣悪な労働条件と条約の目的に注意を喚起した上で、ブラジルによる第189号条約批准の決定は、「あらゆる労働者に基本的な権利を拡大し、国内レベルで既に講じられている措置を強化することへの意思」を確認させるものとして、評価しました。
米州のみならず国際的な場でも重要な主導的役割を演じているブラジルによるこの条約の批准が、尊厳ある条件下で家事労働者がディーセント・ワークを享受できることの確保を目指してその権利の保護に向けた実効性ある措置を講じているますます多くの国家群に加わることを他の国々に奨励することが期待されます。
以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。
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