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シフルトリン (粉末)ICSC: 1764 (6月 2012)
シアノ(4フルオロ-3-フェノキシフェニル)メチル=3-(2,2-ジクロロビニル)- 2,2-ジメチルシクロプロパン-1-カルボキシラート
CAS登録番号: 68359-37-5
国連番号: 3349
EINECS番号: 269-855-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 「化学的危険性」参照。
火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。 強力な酸化剤と接触すると、火災および爆発の危険性がある。 
裸火禁止。 酸化剤との接触禁止。  帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。  粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 頭痛。 吐き気。 嘔吐。  細かい粉塵の吸入を避ける。 局所排気および呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 刺痛感。  保護衣。 保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 流涙。  顔面シールドまたは安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 口腔内の灼熱感。 唾液分泌過剰。 頭痛。 吐き気。 嘔吐。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび粒子用フィルター付マスク
・換気
・この物質を環境中に放出してはならない
・固体の場合:こぼれた物質を、 密閉式容器内に掃き入れる
・液体の場合:漏れた液を 密閉式の容器に できる限りに集める
・残留液を、乾燥砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health hazenviro;aqua
注意喚起語:危険
飲み込むと、または吸入すると、生命に危険
神経系の障害
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・換気のよい部屋に保管
・密封
・強酸化剤、強酸および強塩基から離しておく
・食品や飼料から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・重度の海洋汚染物質 
シフルトリン (粉末) ICSC: 1764
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、茶色の結晶。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
加熱すると、 急速に分解する。 強酸化剤と 激しく反応する。 窒素酸化物、塩化水素、シアン化水素、フッ化水素および一酸化炭素を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 

化学式: C22H18Cl2FNO3
分子量: 434.29
・融点:60℃
・水への溶解度(20℃) :0.003 mg/l
・密度:1.27 g/cm³ (20℃)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):5.9
・蒸気圧:ほとんどない 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
神経系に影響を与えることがある。 

吸入の危険性
とくに粉末状の場合、拡散すると浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
「一次災害/急性症状」参照。 


許容濃度
MAK: (吸引性画分): 0.01 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: I(1); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・液体品の場合の国連番号:3352 (ピレスロイド系農薬、液体、毒性物質)、国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1、国連包装等級(UN Packing Group):II
・テクニカル-グレードのシフルトリンは、光学異性体の混合物である。毒性は違ってくることがある
・作業衣を家に持ち帰ってはならない 

付加情報
  欧州分類
R:23-28-50/53; S:(1/2)-36/37/39-45-60-61; 記号:T+, N 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021