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クロルメホスICSC: 1682 (10月 2006)
CAS登録番号: 24934-91-6
国連番号: 3018
EINECS番号: 246-538-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 作業環境管理を厳密に! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 めまい。 吐き気。 発汗。 筋攣縮。 縮瞳、筋痙攣、唾液分泌過剰。 息苦しさ。 痙攣。 意識喪失。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 直ちに医療機関に連絡する。 応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 
かすみ眼。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 胃痙攣。 下痢。 嘔吐。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式のプラスチック容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health haz
注意喚起語:危険
飲み込んだり、皮膚に接触または吸入すると生命に危険
神経系の障害
水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・食品や飼料から離しておく
・密封
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・海洋汚染物質
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
クロルメホス ICSC: 1682
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 リン酸化物およびイオウ酸化物を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 ある種の金属を侵す。 

化学式: C5H12ClO2PS2
分子量: 234.7
・比重(水=1):1.26
・水への溶解度(20℃) :0.006 g/100 ml (非常に溶けにくい)
・蒸気圧:ほとんどない (20℃)
・引火点:>100 ℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.0(概算) 


暴露・健康への影響

曝露経路
吸入、経皮および経口摂取により、有害量が体内に吸収される。 

短期曝露の影響
コリンエステラーゼ阻害。 神経系に影響を与えることがある。 痙攣および呼吸抑制を生じることがある。 曝露すると、死を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
コリンエステラーゼ阻害。 影響が蓄積される可能性がある。 「一次災害/急性症状」参照。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある 

付加情報
  欧州分類
記号:T+, N; R:27/28-50/53; S:(1/2)-28-36/37-45-60-61 

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