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ジエチレングリコールジニトラートICSC: 1473 (9月 2002)
オキシジエチレンジニトラート
ジグリコールジニトラート
DEGDN
CAS登録番号: 693-21-0
国連番号: 0075
EINECS番号: 211-745-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  火災および爆発の危険性がある。 爆発性。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。 火花防止工具を使用する。 摩擦や衝撃を与えない。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。 区域から非難する、耐爆地点からのみ消火活動にあたる。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 直接水をかけない。 安全な場所から消火作業を行う。 

 作業環境管理を厳密に! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 顔面紅潮。 血圧低下。 めまい。 頭痛。 吐き気。 脱力感。 紫色(チアノーゼ)の唇、爪および皮膚。 錯乱。 痙攣。 意識喪失。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。 吐かせる(意識がある場合のみ!)。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・この物質を環境中に放出してはならない
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):1.1D 

貯蔵
・耐火設備
・別棟の建物に貯蔵
・酸および食品や飼料から離しておく
・冷所
・密封
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
ジエチレングリコールジニトラート ICSC: 1473
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
液体。 

物理的危険性
流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。 

化学的危険性
加熱すると、激しく燃焼、または爆発することがある。 衝撃を加えると、または摩擦を加えると、または振動を加えると、 爆発的に分解することがある。 燃焼すると、窒素酸化物の有毒なフュームを生成する。 酸と反応する。 

化学式: C4H8N2O7 / O2NOC2H4OC2H4ONO2
分子量: 196.1
・沸点:139℃ (0.9 kPa)
・融点:2℃
・蒸気圧:0.5 Pa (20℃)  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
心血管系、中枢神経系および血管に影響を与えることがある。 機能障害およびメトヘモグロビン生成を生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気が汚染されて、 やや遅く有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
心血管系に影響を与えることがある。 心臓障害を生じることがある。 


許容濃度
MAK 皮膚吸収 (H); 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・アルコール飲料の摂取により有害作用が増大する
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする 

付加情報
  欧州分類
記号:E, T+; R:3-26/27/28-33-52/53; S:(1/2)-33-35-36/37-45-61 

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