« 検索結果一覧に戻る  
ジルコニウム粉末(自然発火性)ICSC: 1405 (10月 2004)
不安定粉末
CAS登録番号: 7440-67-7
国連番号: 2008
EINECS番号: 231-176-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。  裸火禁止。  密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。 粉塵の堆積を防ぐ。  乾燥砂、乾燥粉末消火剤を使用する。   

「長期または反復曝露の影響」参照。 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入   局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚   保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):4.2; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・「化学的危険性」参照
 
包装
 
ジルコニウム粉末(自然発火性) ICSC: 1405
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
堅い 光沢のある 灰白色 薄片、または灰色の 非結晶性粉末。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
加熱するとホウ砂および四塩化炭素と 激しく反応する。 加熱するとアルカリ金属ヒドロキシドと 爆発的に反応する。 

化学式: Zr
原子量: 91.2
・沸点:3577℃
・融点:1857℃
・比重(水=1):6.5
・水への溶解度 : 溶けない 


暴露・健康への影響

曝露経路
 

短期曝露の影響
眼に、機械的刺激を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の粉塵粒子の吸入により、肺に影響を与えることがある。 


許容濃度
TLV: 5 mg/m3 (TWA); 10 mg/m3 (STEL); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK値 は設定されていないが、資料は公表されている; 

環境
 

・他の国連番号:1358 ジルコニウム粉末;湿潤剤添加; 国連危険物分類(UN Hazard Class):4.1, 国連包装等級(UN Packing Group):II、1932 ジルコニウムスクラップ; 国連危険物分類(UN Hazard Class):4.2, 国連包装等級(UN Packing Group):III、2009 ジルコニウム、乾燥、金属板、ストリップ、巻き針金製品; 国連危険物分類(UN Hazard Class):4.2, 国連包装等級(UN Packing Group):III、2858 ジルコニウム、乾燥、巻き針金、金属板製品、ストリップ(18μm~254μm); 国連危険物分類(UN Hazard Class):4.1, 国連包装等級(UN Packing Group):III
・スポンジ状ジルコニウム純品は自然発火性で、不純物を含有すると激しく爆発する 

付加情報
  欧州分類
記号:F; R:15-17; S:(2)-7/8-43 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021