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二硝酸プロピレンICSC: 1392 (10月 2001)
プロピレングリコールジニトラート
PGDN
CAS登録番号: 6423-43-4
EINECS番号: 229-180-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  火災および爆発の危険性がある。 爆発性。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  摩擦や衝撃を与えない。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 作業環境管理を厳密に! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 紫色(チアノーゼ)の唇、爪および皮膚。 錯乱。 痙攣。 めまい。 頭痛。 吐き気。 意識喪失。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・すべての発火源を取り除く
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・耐火設備
 
包装
 
二硝酸プロピレン ICSC: 1392
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、激しく燃焼、または爆発することがある。 衝撃を加えると、または摩擦を加えると、または振動を加えると、 爆発的に分解することがある。 燃焼すると、有毒で腐食性のガスを生成する。 

化学式: C3H6N2O6 / CH3CHONO2CH2ONO2
分子量: 166.09
・121℃で分解する
・比重(水=1):1.2 (25℃)
・水への溶解度 :0.1 g/100 ml
・蒸気圧:9.3 Pa (22.5℃)
・相対蒸気密度(空気=1):5.73
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼を軽度に刺激する。 血管に影響を与えることがある。 メトヘモグロビン生成を生じることがある。 医学的な経過観察が必要である。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: 0.05 ppm (TWA); (皮膚); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;.
MAK: 0.069 mg/m3;0.01 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(1); 皮膚吸収 (H); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
 

・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・作業衣を家に持ち帰ってはならない 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021