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クロロベンジレートICSC: 0749 (7月 2003)
CAS登録番号: 510-15-6
EINECS番号: 208-110-2

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 有機溶剤を含む液体製剤は、引火性のことがある。    裸火禁止。    水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 めまい。 頭痛。 脱力感。 筋肉痛。 協調不全。 発熱。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡または眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 吐き気。 嘔吐。 腹痛。 下痢。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・食品や飼料、強酸化剤、塩基および強酸から離しておく
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
クロロベンジレート ICSC: 0749
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の または 淡黄色の結晶。 

物理的危険性
データなし。 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 有毒で腐食性のフュームを生じる。 強酸、塩基および強酸化剤と反応する。 火災の危険を生じる。 

化学式: C16H14Cl2O3
分子量: 325.2
・融点:37℃
・密度:1.28 g/cm³
・水への溶解度 : 非常に溶けにくい
・蒸気圧:ほとんどない (20℃)
・引火点:「注」参照
・log Pow (オクタノール/水分配係数):4.74  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および皮膚を刺激する。 中枢神経系に影響を与えることがある。 機能障害を生じることがある。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・魚類で、生物濃縮が起こることがある
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・この物質は可燃性であるが、文献では引火点は不明である
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある
・この物質の、人の健康への影響に関するデータが不十分なので、最大の注意を払う必要がある 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn, N; R:22-50/53; S:(2)-60-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
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