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テトラフルオロシランICSC: 0576 (7月 1997)
CAS登録番号: 7783-61-1
国連番号: 1859
EINECS番号: 232-015-5

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。        水は不可。 周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 直接水をかけない。 

 あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 咳。 灼熱感。 息切れ。 息苦しさ。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 液体に触れた場合:凍傷。  保温手袋。 保護衣。  多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取      

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・換気
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):8 

貯蔵
・耐火設備
・換気のよい部屋に保管
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
テトラフルオロシラン ICSC: 0576
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある無色の気体。 

物理的危険性
気体は空気より重い。 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 フッ化水素(ICSC 0283 参照)を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 水と反応する。 フッ化水素およびケイ酸を生じる。 水の存在下で、多くの金属を侵す。 引火性/爆発性ガス(水素-ICSC 0001 参照)を生じる。 

化学式: SiF4
分子量: 104.1
・昇華点:-95.7℃
・水への溶解度 : 反応する
・相対蒸気密度(空気=1):3.6  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 このガスを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
容器を開放すると、空気中でこの気体は、きわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
 

・肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する
・したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021