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ジニトロ-o-クレゾールICSC: 0462 (4月 2004)
4,6-ジニトロ-o-クレゾール
2-メチル-4,6ジニトロフェノール
DNOC
2,4-ジニトロ-o-クレゾール
CAS登録番号: 534-52-1
国連番号: 1598
EINECS番号: 208-601-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。 酸化剤と接触すると、火災および爆発の危険性がある。  裸火禁止。 酸化剤との接触禁止。  密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。 粉塵の堆積を防ぐ。  水噴霧、泡消火薬剤、乾燥粉末消火剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 発汗。 発熱。 吐き気。 息切れ。 息苦しさ。 頭痛。 痙攣。 意識喪失。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 皮膚の黄染。 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 嘔吐。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの 密閉式容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・強酸化剤および食品や飼料から離しておく
・密封
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
ジニトロ-o-クレゾール ICSC: 0462
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無臭の 黄色の結晶。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 窒素酸化物などの有毒なフュームを生じる。 強酸化剤と 激しく反応する。 

化学式: C7H6N2O5 / CH3C6H2OH(NO2)2
分子量: 198.1
・沸点:312℃
・融点:87.5℃
・密度:1.58 g/cm³
・水への溶解度(20℃) :0.694 g/100 ml
・蒸気圧:0.016 Pa (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):6.8
・発火温度:340℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.56  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼に対して、腐食性を示す。 本物質は、皮膚を刺激する。 代謝率に影響を与えることがある。 高濃度で曝露すると、死を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い; しかし、噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: (吸入性画分及び蒸気) 0.2 mg/m3 (TWA); (皮膚);.
MAK: (蒸気およびエアロゾル): 皮膚吸収 (H); 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
 

・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・工業用は皮膚感作を引き起こすことがある 

付加情報
  欧州分類
記号:T+, N; R:26/27/28-38-41-43-44-50/53-68; S:(1/2)-36/37-45-60-61 

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