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ジメチルスルホキシドICSC: 0459 (11月 2023)
DMSO
CAS登録番号: 67-68-5
EINECS番号: 200-664-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  87℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。 混触危険物と接触すると、火災および爆発の危険性がある。 「化学的危険性」参照。
 
裸火禁止。 混触危険物との接触禁止。 「化学的危険性」参照。
  87℃以上では、密閉系および換気。 
水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

   
  症状 予防 応急処置
吸入 ニンニク臭。 頭痛。 吐き気。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚   保護手袋。   
充血。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取 呼気のニンニク臭。 吐き気。 嘔吐。 嗜眠。 下痢。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・個人用保護具:保護手袋、保護衣、安全ゴーグルおよび空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

注意喚起語:警告
可燃性液体 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・混触危険物質および:「化学的危険性」参照から離しておく
・密封
・冷所
・乾燥
・暗所に保管
・換気のよい部屋に保管
 
包装
 
ジメチルスルホキシド ICSC: 0459
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の 吸湿性液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 刺激性あるいは有毒なフュームおよびイオウ酸化物を生じる。 過塩素酸塩などの強酸化剤、強酸および強塩基と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: C2H6OS / (CH3)2SO
分子量: 78.1
・沸点:189℃
・融点:18.5℃
・比重(水=1):1.1
・水への溶解度 : 混和する
・蒸気圧:59.4 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.7
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.0
・引火点:87℃ (c.c.)
・発火温度:215℃
・爆発限界:2.6-42.0 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-1.35(計算値)
・粘度:1.95 mm²/s (20℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および皮膚を軽度に刺激する。 高濃度に曝露すると、意識低下を引き起こすことがある。 他の物質の、皮膚吸収を促進することがある。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い; しかし、噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 


許容濃度
MAK: 160 mg/m3;50 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 皮膚吸収 (H); 妊娠中のリスクグループ: B; 

環境
・本物質の環境への影響は、十分に調べられているが顕著な影響は見出されなかった 

・有毒物質がジメチルスルホキシド中に存在する場合、皮膚吸収が促進されるので、特別に注意すること 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021